初めてのクインス仕事
クインスを使った美味しいお菓子ってどんなものがあるのかしらと調べてみれば、りんごや梨と似たような感じで、ジャムやチャツネからパイ、タルトタタンなどなど。
りんごと違う点は、剥いて切ってオーブンへ、、、ではダメらしいという点。
砂糖を溶かした水に入れてしばらく加熱して、柔らかくしてやらなければいけないそう。
ふむふむ。
でも基本は果物ですから、剥いてタネとって砂糖やら香辛料を合わせて煮る、というだけのこと。
でもお初の収穫なのでせっかくなら美味しくいただきたいので、前から目をつけていたレシピというか、クインスの記事を読んで参考に。
とりあえず、ポーチド・クインスにしておくことにしました。
お菓子を作るのはそのあとで。
曰く、クインスは硬い。
切るときも、大きめのナイフを使って、安全に気をつけてかからないと、硬くて大変。
実際切ってみましたが、確かに、芯が硬いので切れない包丁や安いペラペラしたような包丁だと怪我をするかもしれません。
硬いので、取手を掴んでいる利き腕と、利き腕じゃない方の手を歯の上にグッと添えて体重をかけて切り込む必要があります。
南瓜みたいな感じですね。
普通の三徳包丁なら大丈夫。
でもちゃんとしたまな板でどうぞ。皿の上だと割れます。
曰く、虫食いや傷などが多いので、きちんと取り除く。
これは家で収穫して基本的に鮮度が良いので、ほとんど無傷でしたが、虫食いはは運でしょうか。
全く虫食いなしでした。わーい。
同じ庭でもリンゴは虫食い率高いですからね。
曰く、タネの周りはスポンジっぽく、しかも硬い。
スポンジといえばスカスカ、フワフワ、柔らかいもの、それが硬いとはそれいかに?
と思いましたが、本当でした。
スポンジっぽいながら硬いのです。
スポンジ状で間に細かい気泡が入っているような、スカスカした感じではありつつも、そのスポンジが硬い。
タネの周りには、りんごの芯にも共通する、硬くて薄い膜のようなものがあって、これを切りださねば食べてる時に口触りが悪いでしょうから、きちんと切り取りましたが、これを切るのがりんごよりもちょっと大変でした。
そんなわけで、思ったよりも時間をかけて皮剥き、芯とり作業を終え、砂糖を溶かした水に入れて鍋でことことと。
出来上がりは4〜50分後、硬かった実が柔らかくピンクに煮上がったころである、と。
小さい実だったからか、20分くらい煮た時点で見た目はかなり柔らかそうというか、煮崩れてるのも結構あったんですが、、、、。
40分調理後、小さなかけらを味見してみましたら、しっかり柔らかい!
ぎゃー、ものすごく酸っぱい!
私は酸っぱいのが好きなので、ルバーブ、クランベリー、などなども酸っぱいのを前面に出した味付けが好きなのですが、そうするとやっぱり北米一般人からは甘さが不足するというダメ出しをくらいます。
このクインスも、私が「ぎゃー、酸っぱい!」と感じるということは、夫はじめ北米人には「うぎゃー、苦い!」になると思われます。
そこでチャチャチャッとメープルシロップをたらして混ぜて、さらに10分ことことと火を通してみました。
まあでもね、これをすぐさま食べるわけではなし、パイに入れるにせよクランブル(クリスプス)にするにせよ、その時にいくらでも糖分を加えることはできますので、今日はここまで。
参考にしたレシピでは「ピンクになる」とありましたが、鍋の中の煮えたクインス、、、むむ、黄色ではありませんが、ピンク、、、というほどでもありません。
まあ、なんとなくサーモンピンクっぽい感じ、、でしょうか。
もしかしたらこれは、加えた砂糖が精製度の低い茶色っぽい(でもブラウンシュガーではありません。ブラウンシュガーは白砂糖にモラセスを混ぜたものですから)ものだったせいかもしれません。
出来上がりは、煮汁の中でじんわりと時間をかけて冷まし、保存容器に入れて次のお休みの日に何かのお菓子に昇華させるつもりでございます。
それまでにレシピ各種閲覧して考えをまとめます。
種、将来のクインス、とらぬ狸の皮算用
ついでに種も
半分に切った時に目にした種、これを撒いてみたらどうなるか、と思いまして、水で濯いで取っておくことにしました。
うちにはすでに三本あるので、育てるならお隣さんたちかな。
両隣に住む人たちは、いずれも種から野菜や花を育てるのが好きなのです。
南側のお隣さんのりんごなんか、種から育てて今年はついに実がなったんですよ。
すごいなー。
なので、両隣さんにタネをお裾分けして、10年後くらいにはお隣さんの収穫したクインスジャムなどを分けてもらえる日を夢見ておきましょうか。
うちよりよっぽど豊作になりそうです。
さらに続くよクインス探究の旅