成田空港でPCR検査
日本への入国の際にも必要でしたが、カナダへの入国前にも、72時間以内に検査して陰性であった証明を提出する必要があります。
検査をしてもらえる機関を探しまして、結局成田空港へ舞い戻ってまいりました。
日本医科大学の出先機関がやってるセンターということ、成田空港にあるので、空港利用者や航空会社各社のクルーなどの検査も常に扱っているであろうことも、ここを選んだポイントでした。
まず、成田空港PCRセンターのサイトでネットで予約をしまして、72時間ぎりぎりだとセンターの閉まる時間に近いので、一晩おいた翌朝の10時半に予約を入れて検査に出向きました。
検査の流れ
上のリンクのサイトを見ると、検査場のブースの配置とか待合所の椅子の配置なども確認できますが、実際に行ってみると、お金を払う受付に至る前の段階で待つ場所は広い通路に間隔をしっかりおいて配置された椅子でかなりスペースを感じるのに対し、お金を支払ってから実際にサンプルを摂取してもらうまでの待合空間はちょっと狭いと感じましたが、空気清浄機が二つ置いてあり(もっとあるのかも)検査用のブースにも換気への配慮がされていましたし、受付後の問診というか、詳細の確認をするブースでも受け付けるクライアントが終わるたびにかなりしっかり消毒をしている様子がみえました。
ちょっとハイジーン・シアターだなあという気はしましたが、PCR検査をするクリニックで感染者のクラスターが発生してはいけないですし、まあそこらへんはしょうがないのかな。
検査センターに到着するとセキュリティ会社の制服を着た男性が「検査ですか?」と声をかけてくださいました。
予約時間より30分早く到着したのでその旨を伝えましたが、「ではあちらにかけてお待ちください」と椅子を示され、クリップボードに書き込む用紙とペンが付いたものを渡され、パスポートを渡すように指示され、用紙に書き込んでいると渡したパスポートとコピーした用紙を渡されました。
コピーはクリップボードにはさみ、順番がくるまで椅子を移動しながら待ちました。
受付の方が自分を呼ぶまで待ちましたが、それほど時間はかからず、呼ばれて最初にしたのはチェックインと支払い。
その後血圧と体温の測定があり、その後またちょっと待つと、個人情報と健康状態および希望する検査方法の確認に呼ばれ、その後もう一度椅子に戻って待っていると検査をする担当の方に呼ばれ、検査をしてもらって、あとは結果が出る一時半以降に戻ってきてください、と解放されます。
その都度被検者のIDを口頭で確認(名前と生年月日を言ってくださいと言われます)したり、ファイルをきちんと整理して順番にすすむようにオーガナイズされている様子は、きっちり間違いなく、無駄なく大勢の検査を進めているんだろうなあ、と感心しました。
時間帯にもよるのかもしれませんが、スイスイと進み、到着から検査終了までは30分かからないくらいでした。
結果を待つ間
最短2時間で検査結果が出ます、ということでしたが、最短、ってことは、混んでて時間がかかってもっとかかることもあり得るのか?フライトの日に早めに行って結果を受け取るほうがよいのか?などとも思いましたが、フライトの日はそれだけでいろいろとストレスがありますので、余分なことを追加したくないと考え、検査は二日前に、検査結果も検査当日成田空港で時間をつぶして待つことにしました。
朝10時半の予約で検査をうけて、結果は1時半以降に受け取りに来てくださいということでしたので、2時間で出るかもしれないけど念のため3時間待ってからおいで、ということでしょうかね。
通常なら成田空港のターミナル内には出発直前の旅行者の暇つぶし的なショップが色々はいったモールがあり、小腹がすいていればレストランも色々並んでいるのですが、さすがにパンデミックですので閉店中の店が多く、フロアはちょっと寂しい感じ。
仮にお店が全部開いていても、やはり感染症が流行ってるんですから、あまり室内で人が多く集まるところには滞在したくありません。なので最初から時間つぶしは展望台で、と決めておりまして、さっそく展望台まで。
エアコンの程よく効いた空港内で検査を受けた後で展望台に出ましたら、むわっと蒸し暑く、展望台なためか、視野を遮るような日陰を作ってくれるものがほぼなく、うわーここで3時間つぶすのは厳しそうだー、と、作戦を変更してモール内のレストラン街でヴィーガンが食べられるものがあるかどうかをチェックするというアクティビティを。
結果は、開店中のお店に限れば全滅。
涼んだ後は再び展望台へ出、端から端までゆっくり歩いてみましたら、端っこにちょっと建物のひさしの影になる場所があり、椅子が何客かと丸い小さなテーブルが二つあったので、その一つに落ち着いて持参したおにぎりなどを食べつつ携帯で新聞を読んでみたり。
アップサイクル・アート・ミュージアム
涼みがてら歩いたモール内でみつけたのは、「アップサイクル・アート」の展示。
成田空港第一ターミナル4階で、なにがアップサイクルなのかな、と思ったら、この展示に使われた素材は展示終了後に製品化されるプロダクトの素材として使われるのだということです。
アートそのものは日本各地の福祉施設に所属する21名のアーチストたちの作品だそうです。
こんな閑散とした時期じゃなくて、もっと人々が多く行きかう中で多くの人に見てもらえてたら、と思いますが、店が閉まってて行き場のない人々がじっくり立ち止まって見ていたりして、それはそれでよかったのか?という気も。
結果を受け取って実家最寄りの駅まで戻りまして、駅前のスーパーに立ち寄ったのですが、空港のあの閑散としたモールにひきかえ、街中は平常通りで、まったく普通にお客さんが行きかっています。
レジでは後ろにいたおじいさんがぐいぐい詰めてきたりして、「2メートル間隔ってこと、もう忘れてる?」という感じ。
水際対策はわかるのですが、街中対策はどうなんでしょう。