5回目のワクチン
ケベック州では8月16日から75歳以上への5回目の接種が”始まり”ました。
22日からは60歳以上、29日からは18歳以上の全ての大人対象です。
が、前回の接種から六ヶ月経っていなければいけないらしくて、期間は開始だけどまだ六ヶ月経っていない、という理由で予約が取れないと言う話。
また詰めの甘いお役所仕事だよ、とみんな苦笑しています。
マスクか、ノーマスクか
欧米の多くの地域では、マスクも、ディスタンシングも、もう義務ではなくなりました。
5月にアルバータ州へ行った当時は、商店でも公共の施設でもレストランでも、マスクせずに入って良いということにかなり驚いたものですが、現在はケベック州も同じ。
以前、マスク着用義務があった当時に室内でマスクをしていない人を見かけると「うわ!この人マスクしてない、アンチ・マスカー(マスク着用義務反対派)なのか?」なんて思ってちょっと構えましたけど、自由になった現在では、マスクしてようとしていまいと、緊張感はなくなりました。
先日、アジグロに入ろうと思ったらマスクを持ってきていないことに気がついて、一瞬迷いましたが、取りに戻るのも面倒だったのでそのまま入りました。
そうしたら、なんとなくですけれども、マスクを着用なさっている中高年層の方々が若干こちらをじっと観察なさっているような気配。
気のせいかもしれませんけどね。
上司は電車通勤ですが、たまにマスク着用している人たちに嫌味を言う人を見かけるらしいです。
現状と州政府の対策
新規感染者数は749人(統計に含まれない感染者数は計り知れず)、入院患者数は8月26日の集計時点で1877人、集中治療室に入っているのは41人、合計で1918人。
感染した、または感染の恐れがある場合の自己隔離期間は去年や一昨年と変化していますので、ケベック州政府のサイトで見てみたら、現在はこんな感じ:
熱がある場合、原因が何であれ、熱が下がってから24時間は自己隔離する必要があります。
他のCOVID-19の症状があり、過去2ヶ月以内にCOVID-19にかかったことがある場合は、再度隔離する必要はありません。症状が治まるまでは、以下のことを強くお勧めします。
人々との交流の際にはマスクを着用する。
弱者との接触は避ける。
感染した人の場合:
少なくとも5日間、自己隔離する必要があります。隔離の期間は、症状が出た日、または症状がない場合は検体を採取した日から開始します。
5日後、症状が改善し、24時間熱がなければ、解熱剤を服用することなく、下記の注意事項を守りながら日常の活動(学校、仕事)を再開することができます。
その後数日間(概ね5日間)注意すること:
人の集まる場所ではマスクを着用する(5歳以下の小児を除く)。
弱者との接触は避ける。
不要不急の社交的行事への参加は避ける。
他の人とは2メートルの距離を保つ。
10日後、ウイルスの拡散を抑えながら、通常通りの活動を再開することができます。
まあわかるようなわからないような。
ワクチンのおかげで感染者の大多数が重症化しない(つらくないということではない)ことから、感染拡大予防には以前ほど重点を置いていないと言うことですね。
無症状感染
去年のサンクスギビングの後義妹の家で、アメリカのあちこちから集合した家族が次々に感染して発熱したのに、ホストの妹と旦那さんだけはまるで無症状で、テストしたけど陰性だったよ〜、と不思議がっていたことがありました。
こういう場合、本人が知らないだけで実は感染しているケースがかなりあるらしいと言うことが最近明らかになってきました。
今年の4月には夫がパブで小一時間ほど一緒に飲んだ知人が「喉が痛いなと思って今朝テストしたら陽性だった」と電話があり、薬局で検査キットをもらってきてドキドキしながらテストしましたが、陰性でホッとして喜んでいましたが、三日後、五日後に再検査してみたらひょっとしたら陽性だった可能性もあると言うことですね。
リスク・ファクター
感染しやすい時期といえばやっぱり空気が乾燥し、室内に篭もりがちになる秋冬です。
人が多く集まりやすい場所や機会、換気がしずらい空間、そういった要素が重なる場面は自ずと感染しやすいのは自明のこと。
だから、空港やら駅やら飛行機やら、アメリカ合衆国やら、避けたいんですけどね。
ホテルとか会議場とかレストランとかもね。
そうそう、航空会社はパンデミックの間、感染者が旅程を変更しやすいようにとの配慮のためか、政府の指導のおかげか、航空券のキャンセルや変更には一切ペナルティを課金しなかったのですが、現在はこの特別措置が解除されたということで、フライトを変更したりキャンセルするとお金がかかるようになりました。
機内はHEPAフィルターがしっかり機能するのでかなり安全だと言いますけども。
アメリカへの入国も、カナダへの入国も、ワクチンをフルに接種済みなことを証明する(自分が住んでいる州の公式な証明、カナダの場合はArrive Canと言うアプリ)ことが必要ですが、入国前にPCR検査を受けて陰性証明書を出して、、というのは不要です。
日本への入国に際してずっと続いてきた水際対策も、ここへきて徐々に規制が緩和され、今回のメールではフライトに乗る72時間以内の陰性証明の提出がついに不要になりました。
これ、政府指定の日本語の書式に検査結果を記入してもらわねばならず、英語やフランス語などの訳語が併記されているとはいえこちらから持ち込んだ書類への記入をやってもらう手間というか、ちゃんと日本のお役人が見て納得するように書き込んでくれるのか、とか、結構ストレスだったので、無くなって何より。
大体検査に260ドルかかりましたからね(去年の話)これだけで旅費が260ドル安くなったようなもの。
でもまだ終わってないパンデミック、気をつけてお過ごしください。