食いしん坊、北米でヴィーガンになる

北米で植物性食品を食べて強く生きる記録

モントリオールに戻りました・機内で見た映画

空港で写真撮るのをすっかり忘れていましたが、ゲートの手前で飲んだビールの写真があり。

それにしてもセキュリティを通ると何にもない成田空港。

バーくらい一二軒あっても良さそうなのに。

カウンターで買って座席で飲んだビールですが、値段はよその空港のバーで飲むのと似たような感じで、ショボいのにぼったくり感覚。

 

 

成田ーモントリオール間のエアカナダの直通便

東京オリンピックが開催されることになり、その予定の2020年より前(前の年だったかもっと前だったか忘れましたが)に開通したエアカナダの直行便です。

 

アメリカ経由を避けるとなると、モントリオールートロント(もしくはバンクーバー、うまいこと行かないとカルガリー)経由で東京成田、という乗り継ぎ便で19時間とか24時間とかかけて行き来していた遠い国だったのが、直行便って素晴らしいですね。

乗り換えないから、荷物も無くならないし、乗り継ぎがないから、乗り継ぎの空港で睡魔に襲われながら5時間近く朦朧と時間を潰す必要もない。

天国かと思いますね。

 

 

コロナで旅行者が減り、東京オリンピンクが終わり、もう直行便は消えるだろうと思っていたら、いまだに健在というか、蓋を開けてみれば行きも帰りも結構利用者が多いので、今後も続くでしょうね。

7月下旬の日本行きなんか、みんな正気か?大丈夫か?日本がサウナのような湯で窯のようなところだってことを知ってるのか?と心配になりましたけどね。

 

 

日本行きの便では興奮状態だったのか、1〜2時間ちょっと目を閉じた程度であとは映画見たりして「あと*時間か〜」とジリジリと過ごしましたが、帰りの便では日本での灼熱のおさんどん生活の疲れのせいか、映画は1本見終わりましたがそのあと見始めた作品の初めの5分くらいで耐えられなくなり、中断して眠りました。

 

そして目が覚めたらなんと目の前にはすでに食事がトレーに乗せられていて、特別食の配膳の後に始まる一般食の配膳のトレーを押すクルーの方達が通路を歩いてくるところ。

 

眠くって見続けることが叶わなかった映画をもう一度見始めつつ食事をいただきましたが、着陸前になるとやたらとアナウンスが入るので、その度に中断されてなかなか進まないうちに「モントリオールに着陸します」のアナウンスが。

 

日本初のモントリオール行きですから、アナウンスはフランス語、英語、日本語と同じ内容のものが三つはいるのでブチブチ途切れるんですよね。

 

もうええわ、と映画はこれから面白くなりそうな予感のところで消しました。

面白そうだったので何か機会があれば見たいものですが。

 

今回見た映画ではGreen Bookという作品が割と良かった。

youtu.be

60年代初頭あたり、ニューヨークのカジノでセキュリティの仕事をしていたマッチョなトーニーが、知り合いから紹介されて見つけた、ピアニストDr.シャーリーを南部の演奏ツアー先に運転して連れて行く(そしてスケジュールや身の回りの世話もする)という仕事につきます。

 

トーニーは当時の感覚でいえば特別差別主義者というわけではないけれど、それでも家にきた黒人の水道屋だか左官屋だかがレモネードを飲んだカップをゴミ箱に捨てるような、そんな感じの人種差別感覚の持ち主として描かれます。

 

雇い主のピアニストDr.シャーリーはその才能からかなり成功していますが黒人。

まずトーニーは人種差別感覚を自分の中でちょっと押さえ込む必要が。

 

人種の違いだけではなく、労働者でイタリア移民で家族とのつながりも強いトーニー、黒人だけれど教養があり孤独なピアニストのDr.シャーリー、という2人の違いが面白おかしく描かれます。

 

当時のアメリカ南部は、有色人種と白人とで入れるトイレ、レストランなどが区別されていたり、あからさまな差別が横行していた場所。

 

そんなところへ演奏旅行へ乗り込むピアニストのボディガード的な役割もあるトーニーが、自分の内部に無意識のうちにある差別的な世界観と繋がりつつももっと強烈でシステミックな差別をDr.シャーリーと一緒に体験(彼は傍観者ではあるけれど)します。

 

ジム・クロウ時代のアメリカ南部で黒人が自動車で移動する時のガイドブックであるThe Negro Mortorist Green Bookを手渡され、合法であからさまな黒人差別の世界を移動するうちに、トーニーもDr.シャーリーも少しずつ変わり、友情めいたものも生まれます。

実話を元にしたという作品ですが、ハリウッドっぽくシュガーコーティングされた展開で、差別的な警官に逮捕されたりレストランで拒否されたり、映画の中にクライシスはたびたび出てきますが、角が丸く仕上げられた感じは否めないレベルで。

 

南部からニューヨーク州へ戻る途中でのシーンなどでは「南部を出て北へ戻ってきたら警官の態度も差別的ではなくなった」ような、白黒はっきりしてる描き方とか、わかりやすくしすぎの部分は若干鼻についた気もします。

差別の体験などを人に伝えるとき、わかってもらうには白黒はっきりしてる方が伝わりやすいし、システミックな差別とそうでない差別の違いなどをきちんと理解してもらうためにもう一つ逸話があると伝わりやすいだろう、とか、そういった意図があるのは分かるんですけどね。

 

en.wikipedia.org

当時のアメリカ南部を車で移動する黒人のガイドブックGreen Book についてはこちら↓

en.wikipedia.org

 

機内での映画鑑賞

私はWi-Fiなどをお金を出して使ったりはしないんですが、機内で見られる映画の選択肢がここ数年かなりしょぼいような気がして。

テレビとかネットフリックスとかそういう選択肢が増えてるせいかな?

 

どちらにせよ、機内の騒音(ブオーって常に聞こえてくる音がうるさい)をバックグラウンドにイヤホンつけて聞いてるのであんまり音を大きくして鼓膜を傷つけたくなくて、それで聞いてるとダイアログが聞きにくいことが結構あります。

 

だから機内で観た映画は好みのものだったらもう一度きちんと見直したいもの、と思います。

 

 

 

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