土曜に職場に行く用があり、途中にある普段行かない中華系スーパーの前を通ったので、ついでに様子を見に入ってきました。
全体的には中華系スーパーだと思うんですけど、意外にもインド亜大陸界隈のスパイスやら何やらが大変充実していまして、バスマティライスも白米から玄米まで何種類かずつあったし、インド産の小麦粉も全粒粉から白く精製されたものまで何種類かあったし、塩も色々。
ヒマラヤ・ピンクソルトは最近はどこにでもゴロゴロしてますけれども、ブラックソルトもバッチリありました。
ブラックソルトはヴィーガン・オムレツ系を作るときに卵風味をつける重宝な調味料。
うちにあるのは高級スパイス専門店で結構ぼったくり値段で買ってあったブラックソルトの岩塩の塊の残りでしたので、早速粉末になったブラックソルトを購入して、日曜の朝は豆腐スクランブルにしよう!とワクワク。
玉ねぎを刻んで、あれこれ支度した後でさて豆腐豆腐、と冷蔵庫のどこをかき回しても豆腐が見当たりません。
あれ?
先週の買い出しで買ってあったと思ったんだけど?
というわけで、せっかくのブラックソルトはそのまま、急遽レバノンの朝ごはん(昼ごはんでもスナックでもいいと思いますけど)フルにしました。
フル、ってカタカナにすると多分ものすごく本来の音から外れてしまうと思うんですが、外国語の音をカタカナに変換するのはなかなか難しいのです。
アルファベットで綴るとFul とか Foul。
元々はアラビア語ですからね。
多分 Ful は英語圏、Foulはフランスに移住した中近東人がそれぞれの言語に合わせてアルファベット化したのだろうと推測します。
作り方は至って簡単(缶詰の豆利用)
- そら豆の缶詰(中の水は捨てて流水でさっと濯ぐ)
- ニンニクいくつかを塩と一緒に細かく刻んでペーストにしたもの
- トマトなど粗みじん切り
- パセリなどあればパセリも粗みじん切り
- 塩
- クミン
- レモン汁
厚手のフライパンに油を敷いたらニンニクとクミンシードを入れて香りを出し、そら豆を投入して全体にざっと混ぜたらレモン汁を入れて温め、トマトやパセリも入れて加熱し、そら豆をマッシャーなどで潰しながら全体を混ぜ合わせ、オリーブオイルを割とたっぷり回し入れてかき混ぜ、出来上がり。
厚手の鍋で、中火と弱火の間を調整しつつ、豆はマッシュした後はどんどん水分を吸収していくので、煮詰まって焦げないように。
豆腐スクランブルは豆腐を潰したり刻んだりするのが結構手間なので、フルの方がよっぽど簡単にできます。
今回は豆腐スクランブルにするつもりで玉ねぎを炒めてあるところにそら豆を投入したのですが、豆の味が強いので玉ねぎが入っていても美味しさは変わらず。
中近東出身の人が食べたら邪道だとお思いになるかもしれませんが。
私はモントリオールでレバノン出身の人たちから教えてもらって知ったので、フルと言えばレバニーズなんですが、レシピ検索してみたらエジプトの、、という触れ込みのもありますし、パレスチナの、というページもあります。
Falafelもそうなんですよね、私の中ではレバニーズなんですが、エジプトの、イスラエルの、と中近東諸国がおらが国の、、、と名乗りを上げています。
パレスチナの、としといたら丸く収まりますね。
同じモントリオール市内とはいえ、普段行かないアジアングローサリーに行けば別の世界が垣間見えることもあり。
すごく興味津々なのが、こちら
おいしいのかなあ、添加物が凄そうだけど、どうかな、と裏返してみたらパッケージの一部が透明になっていて、中身がひとつずつ個別包装されているのを見て、一気に好奇心が失せましたが、この爽やか笑顔の若者、中国の明星?
線の細い中性的な男性がアジアでは人気なんですかねえやっぱり。
5パック入りで6ドル、高いですか、安いですか?
現在職場に来ている栄養士インターンの子が中国からの留学生なので、今度ランチの時間にでも一緒に来てみようかと画策中です。
スーパー、楽しいですよね