ネット上で日本の季節や節句の話題を目にして「おお、そうだった」と気がつくことが増えてまいりました。
半日遅れでひな祭り気分です。
子供がいるおうちでは雛飾り、何日まえくらいから出すもんなんでしょうね。
お雛様が終わったら、さっさと仕舞わないと嫁に行き遅れるよ、っていうのは、面倒臭い後片付けを急かせる脅し文句でしょうけれど、大きな飾りを出し入れするのは確かに大変そう。
日本も春、ケベック州も、まだ外は凍りついてますけれど、日差しが春めいています。
Cabane à sucre 始めました
冷やし中華始めました、ぽくタイトルを決めてみたかったんですが、なんのことやら、、、ケベックにこの時期きたことのある方くらいしかわかりませんね。
メープルシロップで有名なケベック州、この時期になると、メープルシロップの収穫が始まり、Cabane à sucre(カバナスーク)と言う、メープルシロップをふんだんに使った朝食メニューみたいなものを大勢で食べる風習があります。
田舎へちょっと車を走らせると「Cabane à sucre」と看板があったりして、田舎風の平屋の建物のなかに、ギンガムチェックのテーブルクロスがかかった長いテーブルがズラズラと並べられ、食事がどんどん出てくるのをみんなでワイワイと食べるのです。
メニューは、パンケーキ、オムレツ、ベーコン、ソーセージやハム、ベイクド・ビーンズ、そしてキリストの耳と呼ばれる豚の脂をカリカリっと揚げたもの、ピースープ、デザート、などなど。
脂肪分の多い食事にメープルシロップがふんだんに添えられるので、勧められるままにシロップをかけて食べてると気持ち悪くなります。
まさかスープとかオムレツなんかにはかけませんけれども、テーブルに置いてあってかけ放題なので、ドバドバーっとかけてる人もいて、それを目にするだけでも胸がいっぱい。
空気もなんだか甘くて脂ぎってる感じがするんですよね。
雪の上にメープルシロップの煮詰めたのを垂らした所にポプシクルスティックみたいなのをあてがってくるくるっと巻き取って作るメープル飴みたいなのも春の風物詩です。
この時期になると「来週行くんだ〜」なんて職場で会う人々が口々に言います。
クリスマスの時期に「明日パーティーなんだ〜」なんてみんなが言い出すのと同じ感じ。
甘さや脂の量では控え目な日本出身の私とは異なり、こう言う話題になると周囲の多くの人たちがかなり嬉しそうに話し始めます。
と言う次第で、先月の職場でのブレックファスト人気もあったことだし、うちで友達を招待してヴィーガン・バージョンでやってみましたよ。
メニューは、
- ヴィーガン・サワドー・パンケーキ
- ヴィーガン・ベイクド・ビーンズ
- トーフ・スクランブル
- ロースト・ポテト
- メープルシロップ
ヴィーガン・ハムも買ってきて(自作するのが面倒だった)出す予定でしたが、うっかり忘れてしまいましたよ。
写真を撮るのをすっかり忘れていたので、上の写真は翌朝、残り物を温め直し、夫が新たにジャガイモだけ作り、一枚だけ残ったパンケーキはチンして半分こにしたもの。
ヴィーガンバージョンで割と気に入ったパンケーキやベイクドビーンズ、変更事項をメモしておきます。
サワドー・パンケーキ
こちらのレシピの牛乳を豆乳に、卵はフラックスシードを細かく挽いたものを大さじ2杯で置き換えたもの。
ベーキングパウダーを小さじ4杯ってちょっとビックリしますが、大丈夫です。笑
10枚焼いて、私以外はみんな二枚食べました。
ベイクドビーンズ
先日書いた記事に添付したリンクのレシピを大まかに参考にしつつ、モラセズや味噌は入れず、スモークトパプリカを入れ、水分のところは昆布だしを入れました。
トーフ・スクランブル
今回はシメジと玉ねぎ、赤いパプリカを炒めたところに崩したトーフ、ニュートリショナル・イースト、ターメリック、ガーリック・パウダー、オニオン・パウダー、ブラックソルトを入れて炒め合わせました。
ロースト・ポテト(写真のポテトとは別物)
3分の4インチくらいに角切りにしたじゃがいもを軽く下ゆで(お湯から茹でて5〜6分)してよく水切りし、ヴィーガン・バターを絡めてからオーブンシートに広げ、華氏400度のオーブンで30分くらい。途中で一回上下を返して全体にカリッと茶色い焦げ目がつくように。
考えてみたら招待した友人たちは誰一人としてケベック出身ではなくCabane à sucreに思い入れもない人たちばかりでしたが、皆ブレックファスト大好きなので喜んでいただけた模様です。