食いしん坊、北米でヴィーガンになる

北米で植物性食品を食べて強く生きる記録

幸せですか?World Happiness Report 2022

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夫が作るヴィーガン・シェパーズパイ。この日はいんげん豆入り、我が家では最近コーンの代わりにグリーンピーが流行ってます。

 

パンデミック3年目

先日ケベック州のパブリック・ヘルスが「ケベック州も再び感染増加傾向が続いていて、第6波に突入した」と公表しました。

だからって飲食店内で食べるのが再び規制されるとか夜間の外出禁止になるとか、そういう具体的な規制はまだ何もないようで、そのせいもあるのか、みんな結構「ああ、そうらしいね」という感じ。

だんだん感覚が麻痺してきたような気もしますし、ウクライナの報道に気が入ってしまって、というかもう2年続きのパンデミックネタ、集中力も理解力も使い尽くしたというのか、印象の域を超えませんけども、そんな感じです。

 

職業上こういう状況下でメンタルヘルスが打ちひしがれてしまっている人たちとも多く接します。

感染者数の波と比例したメンタルヘルスの波が確実に存在します。

こんな状況でもWorld Happiness Report 2022が発表されましたが、これの調査に当たって、パンデミックの影響はどんなだったんでしょう。

 

幸せであるかどうかという主観的な判断を他社が調査して判定し文化圏や国境を跨いで世界中の人々の幸福度のランキングをつけるというのはどの程度人々の現実を反映しうるものなのか興味のあるところです。

調査方法の説明を見ると、それぞれの国で毎年1000人のサンプルを調査するそう。

生活評価を基本に、調査の前日にポジティブな感情とネガティブな感情をどれくらい感じたかを回答してもらうようです。

 

2022年の報告書では、COVID-19が生活の様々な側面をどのように変化させたかをより明確に調べるために、具体的な日々の感情(ポジティブな感情とネガティブな感情の構成要素)に特に注目をしたという説明も。

 

ポジティブな感情とは、前日に経験した、または経験しなかった感情に関する3つの質問(笑い、楽しみ、学ぶことや面白いことをすること)に対する個人の回答の平均値。

ネガティブな感情とは、前日に経験した心配、悲しみ、怒りの3つの感情について答えた個人の平均値。

 

ランキングは質問に回答した個人の主観的な幸福度の評価を元にして計算されたものだというのが興味深い点です。

結果を分析する際には各国のGDP、社会補償、平均寿命や国民の自由や寛容さの度合い、政治腐敗の度合いという六つの要素と関連付けて説明されるようですが、これら六つの要素がランキングの要ではないところも面白い。

 

 

ということで、2022年の世界のハッピネスのランキングはこちら。

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スクショの繋ぎ合わせなので一部重複しておりますが、まあみればわかるのでご了承ください。

 

カナダは15位

前の時もカナダは15位だったように記憶しております。

一番最初のWorld Happiness Reportではカナダは5位だったそうなので、10年前よりも人々の幸福度がかなり減少している(落ちている?)ということですが、何かあったのかなカナダ?

 

上位は北欧&西欧諸国の社会福祉充実国家が占めているのもいつも通りですが、イスラエルも?へえそうなんですか、という感じ。

経済発展もすごいのに中国は意外にランキングが低いですね。

 

日本の位置は低いと見るかどうか、よくわかりませんが、自身の感情について聞かれた時に日本の人はなんとなくちょっと照れが入るというかハスに構えるところがあるのではないかと、なんとなく推測します。

 

調査の方法は2019年までは対面で行われていたのが、2020年には携帯電話を利用して実施されたとか。

そのためサンプルになりえた人々はそれまでよりも収入の多い人々(携帯電話を持てる経済レベル)にならざるを得ず、それによる変化もあるかもしれません。

2021年の調査は対面に戻ったということなので、2020年の結果だけを同じ国の前年までと翌年以降の傾向と比較して何かが浮き出てきたり、、なんてこともあるのかもしれません。

 

調査方法や、結果の分析などについて詳しく色々書いてありますのでご興味のある方はどうぞ。

 

幸福度とは直接関係ありませんが、26位の台湾の表記を見てちょっと唸ってしまいました。

中国の反発を買うことを避けるため、現在台湾(中華民国)を国家として正式に承認している国は14カ国だけだそうですけど、それにしてもこの書き方は、、、。

 

worldhappiness.report

 

幸せの尺度

パンデミック以降、生き方や働き方、時間の過ごし方や家族や友人との交流などについて振り返って考え直す場面というか会話が増えたように感じます。

幸せという概念に関しても、考え直すというか「これでよかったのか」みたいな論調をあちこちで見かけるようになった気がします。

仕事やめちゃった人の話なども聞きますしね。

転職したとかね。

 

私は仕事は楽しいし、やりがいもあるし、辞める気は基本的にありませんけど、他にもやりたいことが沢山あって、それらに挑戦したい気持ちもあるなあ〜、なんて夢想してみたり。

 

このリポートの幸福度の測り方が、その国のGDPとかそういうことではなく、本人が経験する感情というか主体的な世界観みたいなものが基本になっているところは大変面白いと思います。

昨日自分はどれくらい笑ったかな、楽しいこと、興味深いことをしたり何か学んだかな、昨日の自分はどれくらい心配事や悲しみ、怒りの感情を感じたかな、などと考えてみて、(多分質問事項はもっと具体的なんでしょうけど)自分の幸せについて考えてみるのも良いかも。

 

 

 

世界的にみて、女性の方がネガティブな感情のレベルが男性より若干高いそうです。女は辛いぜ。


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