テンペ丼
タンパク源として優秀な大豆製品の中で、テンペは西洋人にも比較的簡単に受け入れられやすい発酵大豆食品です。
が、我が夫はテンペは好きではないそうです。
臭いがダメなんだとか。
無理に食べてもらわなくても私一人で楽しめますけれど、個別に別の食べ物を用意するのは面倒なので、テンペが夕飯に登場するのは稀。
そんなテンペですが、薄切りにしてカリカリに焼いたテンペチップスはおつまみに良し。
サイコロに切って表面をカリカリに焼いて、別に炒めた野菜と一緒にご飯に乗っけてテンペ丼も良し。
サイコロに切ると、外はカリカリ中はフワッとモチっとして二倍嬉しい。
味付けは塩水でマリネして焼いただけ、とか、醤油を最後に回しかけて、とか、そんなシンプルなのが一番合ってる気がします。
ただ、テンペを肉に見立てて煮込む料理(シチュウとかチリとかカリーとか)に入れると、ちょっとエグく感じるので、個人的には好みません。
でもそう感じるのは私だけなのか、ヴィーガンカフェなどでテンペ入りグリーンカリーとか、そんなメニューを見ることもあります。
煮込んでもエグみが出ないような、何か秘密があるのかもしれません。
テンペを初めて食べた友人が「チキンみたい」というのを聞いたことがありますが、私はチキンを食べなくなって7年目で記憶が怪しいのか、テンペを咀嚼しながらどう想像してもチキンらしさは感じません。
プラスティックフリーテンペは作れないものか
インドネシア発祥のテンペは、元々はバナナの葉っぱ?何かの葉っぱに包まれて発酵されていたそうですが、北米で製品化されて流通しているものはどれもプラスティックの袋に入っていて、その袋がまた分厚いんです。
ググって出てきた自家製テンペの作り方を見ても、大体がプラスティック製のジップロックバッグにゆでてテンペ菌を振りかけた大豆を入れて平にならし、袋に所々爪楊枝のようなもので穴を開けてから発酵させますので、多分工場で作られるものもそうやって個別に袋に入った状態で発酵されているのでしょう。
使い捨てプラスティックを使うのが前提のレシピってどうしても罪悪感を感じるので、自宅でテンペを作るのも習慣にはなっていません。
納豆を作るのに使用しているヨーグルトメーカーではどうかと思いますが、テンペ菌を分けていただいた方によると、一旦納豆菌に触れたヨーグルトメーカーでは成功した人がいないそう。
元々はバナナ(多分)の葉っぱに包んで発酵させたものですから、近代化とともにプラスティックを使うようになったとはいえ、プラ無しで作ることが不可能ということはなさそうです。
常に暖かいインドネシアと北米の東北部のモントリオールでは環境が違いすぎますから、やっぱり発酵させる時には発泡スチロールの箱なり布団なりで蒸し暑い環境を作ってやらなきゃいけないですけれど。
とまあ色々考えてはおりますが、面倒臭いし何日かかかるプロジェクトなので休みの日との兼ね合いもあるし、、、でプラスティックフリー自作テンペプロジェクトは構想段階から先に進みません。
仕方なくプラスティック二重包装(発酵用プラスティックは細かな穴が開いているので、その上にもう一枚袋が被せてあります)入りの市販のテンペを買っていますが、罪悪感もあるため、月に一回買うかどうか、、、程度の頻度なのでした。
考えてみれば豆腐でも油揚げでも味噌でも、市販品はどれも使い捨てるしかないプラスティックで包装されてるんですけどね。
雪道だった
先週は暖かい日が続き、やっと春らしくなりました。
勢いに乗って夫が「P'tit Train du Nordにバイクライドに行こう」と言い出しまして、St-Jeromeまで出かけてきました。
P'tit Train du Nordというのは、昔鉄道だった(=全体的に平坦な一本道)ところの線路を除去し、夏は自転車で冬はスキーで森の中を楽しめる200キロのトレイル。
モントリオールからちょっと北上したボワ・デ・フィリオンという街からモント・ロリエまで延々と続くトレイルの沿道には、デパナ(コンビニ)やカフェ、パブ、ベッド&ブレックファスト、キャンプ場などなどが点在しています。
何しろ平坦だし森の中を抜けていくので夏場も割と涼しいし、天気の良い週末は親子連れも多く、家族みんなでのんびりゆったり楽しめるトレイル。
ツールドフランスに出場しそうなハードコアな人たちには物足りないし、スピードを出す人がいるとかなり危ない(舗装されていないトレイルもかなりあります)ためか、あんまりそういう方たちは見かけません。
「スペクタキュラーな景色が見られる」とお褒めいただいてる解説はこちら↓ですが、そんなに素晴らしい景色を期待して来られるとガッカリするかもしれません(素敵な場所ももちろんありますが、ロッキー山脈とかアディロンダックとかではありませんから。)
この日はセント・ジェローム(トレイルの「出発点」的な扱いをされてますが、南端の出発点から32キロ北上した地点です)という街からトレイルに入りましたが、自転車に乗って二分もしないうちに雪道に遭遇。
マウンテンバイクやスノータイヤを履いてる自転車の人たちはスイスイ走り続けていましたが、我々はロードバイクなのでこれは無理。
さっさと駐車場へ戻って自転車を車に装着し、徒歩で散歩することにしました。
徒歩でも久々の森の中は気持ちよかったですけどね。
雪が溶けきって半袖で過ごせる気候になる頃には、今度はブラックフライの季節になります。
おおお、想像するだけでも痒くなります。
5月ごろのロレンシャン(このトレイルが走ってるあたり)地方は、ハイキングに出かける先としては控えめに言っても最悪。
もし行くのなら白めの装いで、決して黒いシャツや黒いキャップをお召しにならないで。
白いスポーツウェアってなかなかタンスに入ってないかもしれませんけれども。
蚊もブラックフライも、黒いものに吸い寄せられていきます。