食いしん坊、北米でヴィーガンになる

北米で植物性食品を食べて強く生きる記録

都会の野生動物と共生する

たね各種を記事に練り込み忘れ、外側に散りばめてみました。

久々に焼いたサンドイッチパン。

いつもなら生地に練り込むはずの種各種、うっかり忘れていたことに気がついたのは型入れの時。

周りにたっぷりふりかけ、型の底に敷き詰め、してみましたが、これはもうスライスするたびにそこら中に種がボロボロするケース。

 

次回はもうちょっと気をつけます。

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ウッドチャック

 

先日お伝えした我が裏庭の同居アニマル。

まだ物置小屋の床下にいるのか、引っ越しちゃったのか、確認は取れておりませんが、多分まだいらっしゃるんではないかと。

なんとか追い出すことはできまいか、と色々調べたり試したりしておりますが、殺生はオプションにありません。

 

生き物を殺すなんてできない、という個人的な理由のみならず、害獣と人間が認定している生き物でも、勝手に殺すことは法に触れるというのもあります。

 

毎年うちのりんごやトマトを好き放題食い散らかしていくリスたちも、モントリオールでは保護動物となっています。

多分ウッドチャックも。

 

確認しようと州の法規制のサイトを探しましたが、法律関係の文章って家電のオーナーズマニュアルよりもさらに読みにくくって(当たり前)諦めました。

 

 

montreal.ca

モントリオール市のサイトに、一般的に市内でよくみられる野生動物と、それについての注意事項がありました。

 

The following wild animals are found in urban environments:

  • Squirrels (リス)
  • Groundhogs (ウッドチャック)
  • Skunks (スカンク)
  • Raccoons (アライグマ)
  • Wild turkey (ワイルドターキー)
  • Ducks (鴨)
  • Bats (コウモリ)
  • Deer (鹿)
  • Seagulls (カモメ)
  • Pigeons (はと)
  • Crows (カラス)
  • Geese (雁)
  • Chickadees and other birds (ヒヨドリやその他鳥たち)
  • Coyotes (コヨーテ)

In Montréal, feeding wild animals is strictly prohibited so that they don’t become accustomed to humans and lose their independence. Some animals can bite, transmit diseases such as rabies, or cause a nuisance.

(モントリオールでは野生動物が人間に慣れてしまったり自律を失ったりしないよう、餌付けは禁じられています。動物の中には噛み付いて狂犬病などの病気を伝染させるなど、トラブルの元になるものもあります。)

括弧内は私の素人訳です。

 

文字が斜体になってるのは、我が家の半径10メートル以内に普通に登場する動物たち。

 

 

禁じられてると言っても公園や川辺で餌をやってる親子連れとかよく見かけるんですけどね。

でも捕獲したり殺したりする人の話は聞かないです。

 

餌付けはパッと見、野生動物に親切にしてあげてるように思えるから、ついついやりたくなる人が登場しやすいんでしょう。

 

 

 

以前職場の建物の壁の中にリスが住み着いたことがありますが、害虫&害獣除去サービス会社の人に「リスは保護動物なので、うちの会社では処理できないので、動物保護系の除去サービス会社を紹介します」と言われました。

 

動物保護系の会社は、体を固定するバネ付きの罠など、バネのせいで動物を傷つける仕組みではなく、動物が怪我をしないようなケージ型の罠を仕掛け、捕獲できたら遠方の自然公園などに放しにゆく、というやり方でした。

 

一般市民は捕獲は禁止されてますが、こういう会社は何かライセンスでもあるんでしょうね。

 

 
州政府おすすめの対策

市のサイトに載っているリンクから、自宅の庭(や建物、重機類、家畜なども)への害を引き起こしている動物が何であるかを確定し、対策を調べることができるようになっています。

 

リンクは州政府のサイトで、被害の場所、状況などを答えて進むと、可能性のある動物の写真が並んでいるページになり、私は目撃もしたので、ウッドチャックを選んで出てきたのがこちらのリンク(フランス語のみ)↓

https://www3.mffp.gouv.qc.ca/faune/importuns/etape_5.asp?page=marmotte_commune.asp&desc=16

 

うちはもっぱら畑のケール(キャベツ系の味がお好みらしく、あとはブリュッセル・スプラウツも全滅)をやられた程度ですが、農機具とか家畜とか木の根っこであるとか、あらゆるものを齧られてダメにされてしまう可能性がある模様。

 

そういえば裏庭の紅葉、2年ほど前に急に枯れてしまったんですが、これも奴らの仕業か?

 

他には、小屋の下に住み込まれて建物の基礎をやられてしまう可能性もある様子。

これはまずい、うちの物置小屋、そのうち傾いてしまうかもしれませんね。

 

 

予防策としてまず指摘されているのは、「この動物が欲しがる食べ物があるかどうか」「この動物が棲家とできる環境があるかどうか。」

我が家はこの両方を提供してしまっています。

 

除去するための最初の対策は、畑を電気柵で囲うということ。

電気柵が無理なら、電気の通っていない柵でも良いらしい。

 

柵の幅や高さ、地下に埋め込む深さなども詳しく書かれています。結構親切。

 

でもこれができるかどうかは、その家の庭の構造や広さなど次第。

うちは、やろうと思えばできないことはないけれど、今年はもうあと一月ほどで野菜のシーズンは終わるし、来年の話ですね、と思ったら、サイトにも「春先にすべし」と。

 

野菜や植物を守るためには、やはりウッドチャックが嫌うものを撒くことが薦められていて、唐辛子や黒胡椒の粉末、他には市販の色々、とありますね。

 

 

 

興味深いのは、このページの下の方には、こういった方法が効かなかった場合の「捕獲・移設、殺す、煙で追い出す」などの手段も記載されていること。

これって禁止されてるはずじゃあ?と思いましたが、モントリオール市では禁じられていますが(多分近隣のラバル市なども)州全体を見れば、農業地帯など別の地域はまた別の条例があったり(なかったり)するということでしょう。

 

 

モントリオールに住んでいる以上この部分は参考にはなりません。

 

 

せっかく植えた野菜や果物を朝起きたらごっそり食いちぎられてしまうというのはショックですし、怒りすら感じますけれど、実際はこの地上に一緒に生きている動物たちにしてみれば、自然の一部であって、誰が植えたかなど関係ないんですよね。

 

彼らが住んでいた山や野原を切り開いて家を建てて「ここは街だから、君たち出ていっておくれ」って言われたって、そんなの人間の勝手です。

 

とはいえ自分が食べたくて植えたケールですから、あげたくないですから(ちょっとくらいならいいんですけど、茎だけ残してごっそりはねえ)彼らを傷めない範囲内で今年は頑張りましょう。

 

でも来年は、柵を作るか、ケールはやっぱりやめとくか、どっちかですね。

 

あとは物置小屋の下から引っ越していただかなければ。

 

casse-pied.hatenablog.com

 

物置小屋もダメにされたら困ります。


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