食いしん坊、北米でヴィーガンになる

北米で植物性食品を食べて強く生きる記録

スプーン・セオリーと、謎の商品

韓国食材店で見つけたシシトウ。塩ふりかけて焼き付けてから酢醤油をかけてみました。
スプーン・セオリー

人間が、仕事、家庭、友人関係、趣味や学業などにどれくらいの時間とエネルギーをそれぞれに注ぎこめるのか、一人の人間の持っている 総エネルギー量をスプーンの数に置き換えて表現する考え方です。

 

ウィキペディアによると、2003年にChristine Miserandinoさんという方が始めたそう。彼女は免疫システムが体の健康な細胞を攻撃してしまう慢性的な自己免疫疾患であるループスを患っているため常に体力やエネルギーの限界を感じながら生活しています。

 

スプーン・セオリーは身近にあるスプーンを単位として使いながら、限られたエネルギーという彼女の現実を周囲の人に伝える手段だったわけです。

 

一人の人間が持っているエネルギーは無限じゃない、なんて今更言われなくともわかってる、と言って仕舞えばまあそれまでなのですが、慢性疾患を持つ人たちがそうでない人に理解をしてもらうためには説明しやすい方法だということに留まらず、健常者であっても参考にできる考え方です。

 

仮に1日に使えるスプーンが4本だけだとすると、家の雑用で一本、仕事でもう一本、満員電車での通勤でもう一本、子供の学校や習い事の送迎でもう一本使っちゃうと帰宅後食事の支度や他の家事をする余力はもうありません。

スプーン一本で賄える作業というかタスクの量は人それぞれ。

 

果たすべき(と本人や周囲が期待している)タスクの種類や量のレベルと自分の中で無理なくこなせるレベルとのギャップが大きければ大きいほど無理が重なります。

 

 

よく言われることですけれども、現代社会ではインターネットやソーシャルメディアの発達などにより、個人が周りとコミュニケーションをとる頻度やスピードが加速しすぎていて、仕事でも友人関係でも家族関係でも、周囲からの期待や与えられるタスクをこなして対応するスピードも加速していて、全てにうまく対応しようとし続けることで燃え尽きてしまう危険も大きい。

 

 

www.healthline.com

 

「それは無理です」と言う場面

北米の仕事環境は日本よりは楽だ、と日本の方には思われがちかと思いますが、北米も結構キッツイのはきついんです。

比較は難しいですけれど。

 

仕事で他人をジャッジするというか、キャリアが全て、というような姿勢は北米でもかなり普遍的で、仕事で関わる人々に「できません」と言うのがなかなか難しい。

 

とはいえ毎回「できます」ばかりは言っていられませんから、いかに否定的な返事をあたかもポジティブなことのように返すのか、そういった修辞技術を磨くことも重要。

面倒臭いなーと思いますけども。

 

やる気があって能力のある自分を見せたいと言う気持ちや、責任感や、相手への気遣いもしくはプレッシャーなどから、「できません」と言えないで抱え込んでしまう人や場面を何人も何度も見てきました。

自分もたまにそう言う状況に陥ることがありますから、他人事ではありません。

 

抱え込んで無理やりこなしているうちに摩耗してきて燃え尽きてしまうと、結局本人にも周囲にとっても良い結果にはなりません。

 

 

2020年のパンデミックの始め頃、それまでの働き方への疑問や意識の転換みたいなものを経験した人は多いと思います。

その後状況が落ち着いてきたら、やっぱり職場の上の人たちは以前と同様のことを求めてくるから、やっぱりダメじゃん、と離職する人が急増しました。

 

私の仕事は基本的に出勤してなんぼなのですが、リモートでも全く問題ないのでパンデミック以降もリモート体制でいく、と言う職場も多いようです。

一方レストランやカフェなどといった接客業などでは人手不足が深刻なまま。

 

職場にくるクライアントの一部の方達が利用する、主に身体的なハンディキャップの方を送迎するタクシーサービスのようなものがあるんですが、このドライバーがやはりパンデミックで辞める方や、人手不足で売り手(働き手)市場なんだからと強気になっちゃってシステムに都合の良いように働いてくれない人が増えたらしくて、送迎サービスの遅延やドタキャンが問題になっています。

これって、要するにドライバーが妥当だと思える報酬を出していないと言うこと。

 

働く人に十分な報酬を出せないなら、サービス低下を受け入れるしかない。

 

 

エプロンにしては大袈裟な、、、
近所のアジグロで見かけた商品

店頭では一体何なのかまるで見当がつきませんでしたが、とりあえず面白そうなので写真撮って家に帰って、も一度見たら、清潔という漢字の脇にカタカナでエプロン、と。

 

真ん中に赤字で書いてある、「コットこリネこのホルタネツク型」これは何?

 

これを見てエプロンと気がつくお客さんはいるのか。

 

エプロンと気がついてても、こんなふうに袋に入ってて形やサイズや質感がわからないと手を出しにくいですが。

 

 

この店ではないのですが、近所のスーパーが潰れそうです。

店がスカスカ、レジの人たちがどんどん辞めてて、「どうなっちゃったの?」と聞くとみんな「よくわからないけど、私も今週末で辞めます。潰れるんちゃう?」と。

 

 

久々に韓国食材店に出向いたら、向かいの中近東スーパーも潰れてたし。


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