夕飯に Rainbow Jeon と Kimchi Jeon 作りました。
レインボーは先日の反省を生かして紫キャベツ少なめ。
シリコンが食品添加物に?
先日書いた、シリコ〜ン台所用品と元素としてのシリコンの話に、チルル (id:chiruru-z)さんがコメントで「業務用の油にシリコンが添加されている製品があります」と教えてくださいました。
それで思い出しましたが、以前私も、ポテトチップスの添加物にシリコンというのを見つけて「うわ、そんなの食べたくないよ」と棚に戻したことがあったのです。
食品添加物にシリコン?
なぜ?
ちょっとググって知ったのは、食品添加物としてシリコンが入っているのは特に珍しいわけでもないらしい、ということです。
入ってるのはヘラじゃないけど
添加物のシリコンはSilicon Dioxide, または Synthetic Amorphous Silicaと言われるもの。
シリカ、、、海苔や椎茸など乾物の袋に入っている「シリカゲル」は、Silica Gel。
シリカのゲル。
カタカナでシリカゲルって書かれてる袋を見て「尻陰る?」なんて思いそうですが(思いませんかね)シリカのジェルということなんですよね。
Gel だからカナではゲルだろうということでしょうけど、英語だとジェル。
ジェル?
いずれにせよ、乾物に入ってるシリカゲルの袋には「食べ物ではありません」「食べないでください」などと何ヶ国語かで印刷されています。
でもこれと同じようなものが、食品添加物として広く使われているんですかね?
いやいや、化学の素人には同じに見えてもちょっと違うこともありますけどね。
Silicon Dioxide, または Synthetic Amorphous Silicaは日本語では二酸化ケイ素だそうです。
添加物としてシリカ、シリコン・ダイオクシンが入っているものには次のような製品が多いらしいです。
粉末状の食品(スパイス、塩、ベーキングパウダー、アイシング・シュガーなどなど)
サプリ(プロテインパウダー、カプセルなど)
コスメティック製品
シリカゲルの用途からも納得ですが、二酸化ケイ素は湿度により粉末がくっついて固まってしまうのを防ぐ働きがあるので、粉物に少量添加することで粉末食品が固まって使い物にならなくなるのを防ぐ効果があるということのようです。
二酸化ケイ素は自然界に存在するものなので、人体や動物の体内、飲み水や野菜にも元々含まれている物質ではあるらしく、濃い緑色の葉物の野菜類、ビートルート、ベルペッパー、玄米、オート麦などにも含まれるそうです。
地殻の59%は二酸化ケイ素であり、岩とか石、砂などの状態で地球上に存在するのだそうです。
有害じゃないのか
添加物として少量使用されるシリコンが人体に害があるかどうか、心配には及ばないらしいという記事をいくつか見つけましたが、職業柄シリコンの粉末を長期的もしくは頻繁に吸引する環境にある人々が珪肺症という病気になることはあるそう。
危険のある業種としては鉱物の採鉱や採石、建築、鉄鋼などだそうです。
アメリカのFDAは二酸化ケイ素の添加物は危険ではないと認識している一方で、ヨーロッパの欧州食品安全機関(EFSA)は2018年、EUに対し、安全性が確認されるまでは二酸化ケイ素の利用基準を厳格化するように求めています。
FDAによる規制基準は添加する食品の総重量の2%以下であることらしく、EFSAが問題視しているのは添加物の粒子のサイズのようなので、なんだか素人にはよくわからない話なんですけどね。
↓のリンクからEFSAが問題視している粒子サイズに関する詳しいコメントのリンクへ飛べるようです。
どう受け取るべきか
一般的に言えば、EUの食品規制は世界中のどこの政府の基準よりも厳しいと思われます。
一方アメリカは食品関連の大企業の圧力のもと、政府の基準が怪しげなものも結構あります。
そういったことを考え合わせると、、、危険かどうか、どっちなんだろう、やっぱりわかりませんね。
できるだけ加工品を避ける、添加物バリバリのお菓子類はやっぱり基本的には避けておく、、、、というのはやっぱり大事でしょうね。
でもこの、できるだけ、というのがやはり生活習慣次第では難しいでしょうけどね。
避けられないなら逆に気に病んでも仕方ないとも言えます。
今後新たな発見が報告されたりするかもしれませんけれども。
それにしても加工食品というものの中には、消費者が食品として認識していないありとあらゆるものが入っているんですね。
そうそう、チルルさんが見つけたシリコン入りの油というのは、何を達成するためにシリコンが添加されていたんでしょうね?
安定剤みたいな役目も果たすんでしょうかね。
化学、もうちょっときちんと勉強すればよかったなと思うことしばしば。