胡桃と豆腐でミートボール的な
棚の奥にちょっと酸化して不味くなった胡桃を発見しました。
げげ、こんなになっちゃって申し訳ない!
ナッツ類ってどれもやはり栽培にも収穫にもその後の処理&出荷作業にもかなりのリソースを費やす食品で、だから高価なのは当たり前だのクラッカー。
大勢の人の手を経て、私も自分が汗水流して働いて受けた報酬の中から貴重なお金を払って購入した血と汗の滲むようなナッツだと言うのに、うっかり古くしてしまって本当にもう。
で、古いからと捨てるのは勿体無い気がして捨てきれない私。
貧乏性とも。
そしたらヴィーガンでナッツ類を日常的にガンガン使ってる友人が「胡桃はちょっと古くなって酸化しても体に害はないっていう話だよ」と。
そう言われてもそれを鵜呑みにするのもなあ、とちょっとググってみたら、結構本当らしい。
でも、酸化したナッツってやっぱりおいしくないんですよ。
そのまま食べて不味いものを料理に使っても不味いもんは不味い。
不味いってわかってる材料を料理に入れたいとも思えない。
悩みます。
で、古くなった胡桃を料理に使いたい時の救助策はないものか、とググってみたら、、、、
あったんですよ。
トーストするとマシになると。(古くなくてもトーストするものかと思ってましたが)
で、やってみました。
古くなった胡桃をちょっとトーストして、それをフープロで軽くプロセスして小豆よりも一回り小さいくらいな感じまで細かくして。(粉砕されて細かくなりすぎる部分も当然出てくるので、次回は包丁でやります)
ボウルに胡桃を移動させたら水切りした豆腐(4〜500g)をプロセスして、胡桃と同じボウルに入れ、スパイス類と片栗粉大さじ5杯くらい、ベサン粉もカップ4分の1くらい入れ、手でこねて球状にまとめます。
まとまったボールに油を塗ってオーブントースターで375度で10分くらい加熱して表面がカリカリっとなるように。
あとでこれはグレイヴィーに入れて火を通します。
元々豆腐と胡桃なので、この段階で加熱するのは中に火を通すためではなくて表面をカリッとさせ、ボールがグレイヴィーの海でとろけてしまわないようにするため。
油で揚げるというのがたぶん一番美味しいでしょうが、片付けとか面倒なので焼いただけ。
グレイヴィーを作ったら、ボールを入れて全体を混ぜて火を通して出来上がり。
あらおいし。
いとおいし。
豆腐はfirm tofuを使いました。
胡桃は250mlのジャムの瓶に入っていたもの。
くるみーとーふボールのレシピ
グレイヴィーのレシピ
- 玉ねぎ大きいの一つ、粗みじん切り
- ニンニク 5〜6掛け微塵切り
- しょうが 親指大のを二つ分くらいみじん切り
- トマト、ロマトマトひとつ分を角切りと、パッサータを1〜2カップほど
- ココナットミルク、500ml程度
- 米なす一個、角切りして塩して水気を出し、水でゆすいでから表面を拭きとる
- マッシュルームやキノコ類、適当にゴロゴロと切ったもの
- 塩胡椒スパイス類 (コリアンダーシード、クミンシード、カルダモンシード、クローブ、黒胡椒、シナモン)
- フライパンでホールスパイスを炒って香りを出した後コーヒーグラインダーなどで軽く粉砕する。
- フライパンを熱し、油を入れ、スパイスを入れて香りを出す(1分くらい)
- 玉ねぎを入れてじっくり5分くらい炒める。
- 生姜とニンニクを入れて炒め、トマトを加えて全体に混ぜ、マッシュルーム類を入れて全体に火を入れ、パッサータを入れ、粉末のスパイスを入れて全体に混ぜたらココナットミルクを入れてまぜ、蓋をして火を弱めて10分くらい煮る。
- 胡桃豆腐ボールも入れて味をなじませる。
- 別に厚手のフライパンなどをよく熱し、油を敷いてナスに茶色い焦げ目がつくように焼き、色がついたものはグレイヴィーのパンに移す。
- ナスが全部グレイヴィーのパンに移動したら全体を混ぜ、味を整え、刻んだコリアンダーの葉っぱなどいれて出来上がり。
オーバーツーリズム
日本では京都や、あと富士山が見えるコンビニのある街?とかが特に話題になってますね。
オーバーツーリズムは日本にとどまらず、ヨーロッパなどは特に昔から有名な街がたくさんありますから、かなり大変なことになっている様子です。
ツーリスト・ゴーホーム、とかツーリストはウェルカムじゃない、とかそういう札を持った地元民が繰り広げるツーリスト反対デモの様子とか、日本でも報道されたことでしょう。
私が住んでるモントリオールにも夏場は旅行者がたくさんいらっしゃいますが、ヨーロッパの有名都市のレベルではないので特に問題があるとは思いませんが、それでもツーリスト、という言葉は良い意味では使われないというか、悪いとまではいかないまでも、ネガティブな意味を含みます。
なんでだろう、ってずっと思っていたんですよね。
観光産業なんてツーリストが来てくれてなんぼのものじゃない?と。
各地のオーバーツーリズムの事情を伝える報道を目にするようになって、やっと理解できましたけど。
地元日本が人気の訪問先になったのは嬉しい気持ちがしますけど、外国人訪問者が増えすぎて日本の住人たちが迷惑してるのも、「ガイジンは!」っていうまとめ方して怒ってる様子も心が痛みます。
旅行は好きなので、訪問先では色々と考えさせられることもあります。
素敵な場所を楽しむために訪れたいと思うけれど、訪問者が来れば来るほどその素敵な場所は本来の素晴らしさを失ってしまうんじゃないのか、とか。
例えば原始の時代から残っている自然の動植物が見られるような自然保護公園のようなところへ行くとき、もしくは伝統的な生活様式がまだ残っているような文化圏へ行く時、見にいく私たちはただ見るだけでは済まず、見られる対象へ影響を与えてしまうことは避けられません。
こうやって書くと、旅行っていじましい覗き見行為みたいですけれど。
この春日本に帰省した折には、日本人とはいえ訪問者として宿を探しながら、外国人ツーリスト大激増状態を経験して驚きました。
SNSでは旅行系のインフルエンサーらしき人たちが続々と「日本で花見したいならここ!」「東京で外せないお店はここ!」「日本に行ったら行くべき街とやるべきこと!」などと盛りだくさんの面白そうな場所を紹介していて、日本出身者なら当然知ってるようなところもあれば「へ〜そんなところがあるのか、ふ〜ん」というところも。
いずれにせよ日本をまるで知らないでこういうポストを見たら、素敵そうだ、ぜひ行ってみたい!と行きたくなる人が続出するのも不思議じゃないですよね。
記事にもありますが、入国にビザが必要とか、この島を訪問する人は訪問税を払わなきゃダメとか、そう言うのも必要かもしれませんね。
自治体のサービスだって、住民税はらってる住民やその土地の学校や職場に通っている人たちには無料だけど、それ以外の人からは料金を取ると言うことはよくあることですし。
あとエアB&Bもここ数年色々と問題が露呈してきているようですし、本来の「自分家の空いてる部屋を旅行者に提供」と言う、カウチサーフィン的で草の根的な発想から離れ、不動産をいくつか所有している人が賃貸住宅を探す人にではなく高額で回転の速い短期滞在者に貸し出すのにエアBのシステムを使っているタイプがかなり増えているようです。
エアBとしての企業の対応と、そのシステムを利用してホストや訪問者をする人たち個々の事情や問題と、三者交わるので、何か問題が発生した時などはお宿とお客の二者がやり取りするだけの場合よりも面倒くさそうだし、保険はどうなるのか、保証はどうなるのか、など、規制がいまいち行き届いていないエアBに宿泊して問題が発生した場合のことを想像して、最近は利用するのを躊躇するようになってきています。
エアBを通して知り合った人もいるので、彼らが末長くホストし続けられたら、という気持ちもあるんですけどね。
知り合いが今度日本に行くのよ!と言い出すたびにちょっと心配になります