食いしん坊、北米でヴィーガンになる

北米で植物性食品を食べて強く生きる記録

北米のホワイトパイン・新しい粉でパン

ホワイトパイン。小さいのでまだ若木なのかな?
紅葉の森

先週末、紅葉を楽しもうと島を出てオタワ方面に行く途中にある小さな町の小さな山に登ってきました。

登るっていう字を使うのは正確じゃない程度の小さな山ですが。

 

ネパールに行く前に、とにかくたくさん山を歩いておこうと、週末ごとにモントリオール周辺の山を歩いて回っていた去年の秋、やっぱりここにも来ていました。

 

ヒマラヤに比べたら丘とさえ呼べないようなちょっとした坂道に森がのっかってる程度な山ですが、ここ、石を切り出す山だったようで、地面にも岩がゴロゴロしてて、注意して歩かないとつっかえて転んでしまいかねないので、ある意味良いトレーニング場ともいえます。

 

ケベック州南部には低い山ばっかりなので、標高トレーニングとかはできませんけれど、足場が悪いところを歩くトレーニングなら、石切場だった山は他にもあちこちにあるので、結構良いのかも。

 

また話が逸れてしまいましたが。

 

紅葉を見に行ったのですが、森の中へ入るとあんまりうわーって感動するようなものは目に入らないのは、足元ばかり見てしまうからか、視点が地面からだから、日の光を浴びて赤く色づいている上の方の美しい色が目に入りにくいせいか。

 

この日やけに目についたのは、ホワイトパイン。

全然紅葉しないで青々としたホワイトパイン。

 

色々ある松の中でホワイトパインが一番好きなのです。

ホワイトパイン、ってカタカナで書いてますけど、日本語名はなんだろう、とググってみましたら、日本語名はないようですね。

 

Japanese White Pine という名前の松はありますが、これとは別なんです。

www.conifers.org

北米にあるホワイトパインはPinus Strobus、Japanese Pine(ゴヨウマツ)は Pinus Parvifloraということで、別物です。

葉っぱの様子なども見るからに違うので、素人の私でもこれは違うと気が付きますが。

 

いろんな種類がある松の木ですがホワイトパインは特別に美しいのです(個人の感想。)

 

夏に訪れた北オンタリオの湖から見たホワイトパインの写真をいくつか貼っておきます。

 

湖から森を見ると、ぽこっと飛び出てる平均よりも背の高い松が目につきます。

これがまた、風に靡いてゆらゆら揺れてる様子が、踊ってるように見えるんです。

コニファーのような規律正しいパターンにはまらず、ふわふわ踊る白松
白松の枝に止まってるのはなんと、ボールドイーグルですよ!

きちっとしてない方のやつが白松

ぽこんと飛び出てるやつが白松

すごく高いよ周りより、飛び出てるよ(画面ギリギリ左手)

美しいと書きましたが、日本語の美しいという言葉から思い浮かぶ美しさとは若干違うかもしれません。

整っていないシルエットは、なんとなく黒人のドレッドロックのような、ドレッドロックで風に揺れて踊ってる人のような、そんな風に見えます。

と思うのは私だけではないようで、先住民の民話などでも、ホワイトパインのことを踊る人、みたいな形容をするものがあるそう。

 

ホワイトパインは北米東北地方の先住民の間では、平和の木と呼ばれています。

 

伝説では1000年以上昔、常に戦闘状態にあったモホーク族、オナイダ族、オノンダガ族、カユーガ族、セネカ族からなる5つの部族は、ホワイトパインの木の下に「斧を埋める(現在では日常的に使われる表現だが、かつては平和を象徴する厳粛なジェスチャーだった)」ことで、イロコイ連邦の下に和平を結びました。

ホワイトパインが選ばれたのは、高くそびえ立ち、どの部族の領域からもこの木が確実に見えるから。

葉が常緑であることは、四季を通じて決して揺らぐことのない部族間の永続的な平和を象徴し、またホワイト・パインは、その針が5本ずつ束になっていることから、5つの部族がひとつになったことを象徴しているとも。

The Story of the White Pine Tree | Bower & Branch より訳しました。

 

ホワイトパインは5本セットの針なんです

 

bowerandbranch.com

 

20240920013959

 

en.wikipedia.org

上記のホワイトパインの伝説を引用したサイトにも書かれていますが、ホワイトパインはヨーロッパからの入植者がこの辺りを開拓した頃からどんどん伐採が進んでしまいました。

高速道路で北オンタリオへ向かう途中や北オンタリオのスペリオル湖周辺ではたくさんあるなあと感じましたけれど、いざケベックに戻ってきて見ると、やっぱりかなり数は少ないように感じます。

 

本当はもっともっとこの美しい木がたくさん風に揺れていたんでしょうに。

上記のサイトにもありますが、松は成長が早いので、植林の努力などが反映しやすいので希望があるようです。

 

北米に遊びにおいでで田舎の森のそばを通る際はちらっとホワイトパインの姿を探してみてください。

素敵ですよ〜。

 

新しい粉でパン

粉の在庫が切れたので、買ってきました、パン用の粉。

パンを焼く時の粉は日本だと強力粉、UK界隈ではストロング・フラワー、北米だとブレッドフラワーと呼ばれ、どれもタンパク質が多めに入っているということになってます。

私がいつも使っているケベック産の粉は12%ちょっとで、アメリカのキングアーサーとか有名どころの粉よりも少なめなんですけどね。

今回は、いつものケベック産の粉から浮気して、オンタリオ産の粉を買ってきてしまいました。

 

たまには変えなきゃ。

 

で、新しい粉で焼いたサワドーブレッド、ぱっと見はそれほど違わないんですけども、結構良い感じなんですよ〜。

膨らむ力が力強い。エッジがプリッと立ってるのが見えますか?

こんなに元気の良い粉でブワッと膨らんでくれたのに、切り込みを入れるのが下手なのでやっぱり変なところがブワッと破れて膨らんだんですけどね。

 

 


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