食いしん坊、北米でヴィーガンになる

北米で植物性食品を食べて強く生きる記録

スタッフトペッパーと、臭い飯?NYの刑務所の台所

立てて焼いたもの、見かけはいいかもしれないが食べにくい
ピーマン肉詰め的な

ピーマンが嫌いな子供は現在でも多いのでしょうか?

 

ピーマンと見た目は共通点の多いスウィートベルペッパー、ところによりパプリカとか呼ばれてるあの野菜も、真っ赤でよーく火が通って甘くなったやつは別として、あんまりパッとしないし生だったらむしろ食べたくない方に分類されていました、私の中では。

 

それが先日、何かの拍子にちょうど良い塩梅に火が通った分厚いグリーンペッパーを口にしまして、あれれ、なにこれ美味しいよ?と。

 

夫が作ったトマトベースの煮込みでした。

夫はグリーンペッパーが好きなのです(いつもなぜそれを買う?安いから?買わなきゃ0ドルだよ?と思っていた私。)

 

美味しさに目覚めた私、ではでは、世間でよく見かけるスイートペッパーに具を詰めて焼いたやつ、あれを作りましょう!と。

 

初めて作ったんですよ。

日本でもピーマンの肉詰めとか作ったことがなかったんです。

 

でも食べたことはあったし、見たままでしょ、と思って舐めてました。

 

世の人々は中身になにを詰めるんだろう、とググったら、コメとか肉とか野菜とかトマトソースとかチーズとか、いっぱいいろんなバリエーションが出てきました。

 

ふむ、要するになんでもありなのか。

 

では、と、とりあえず作ったのが次のような具です。

 

具の材料と手順

玉ねぎ荒微塵切りにして炒める

トマトの残りが一つあったので角切りにして一緒に炒める

マッシュルームが4つくらい残ってたので刻んで炒める

トマトついでにサンドライドトマトがまだあるので5枚ほど1センチ角くらいに切って混ぜる

ブラウンバスマティライスの残りがお茶碗2杯分くらいあったのも入れる

タンパク質も欲しいのでちょっと残ってたキヌアを炊いて混ぜる

トマトのパッサータの瓶入りのが半分くらいあったのでちょっと混ぜる

チックピーを茹でたものもまだたくさんあったのでカップ1杯くらい混ぜる

 

ペッパー4つ買ってきてたんですが、大量に具が余ったのでとりあえず容器に入れて冷蔵庫へ。

 

切り方二変化

ペッパーは洗って、ヘタの部分の周囲1センチくらいのところでぐるっと切り取り、中の綿っぽい部分や種を取り出し、ペッパーが立ってる状態の中に具をグイグイ押し込んで、最後にヴィーガン・チーズをパラパラとかけました。

 

この、立たせた状態で詰めて焼くと言うのはいくつかみたレシピの写真やビデオで見かけて、そう言うもんかいな、と従っただけなのですが、一つ底の部分がかなり凸凹なやつがおりまして、如何にもこうにも立ってくれない。

結局周囲のきちんと立ってるペッパー達にそいつを斜めに立てかけるようにして焼きましたけど、変形なものもたくさん混ざって売られている野菜ですから、全員整列を求めるこの切り方はダメです。

 

残った具を使い切りたかったのでその後またペッパーを買いに行きまして、第二弾は縦半分に切り分け、ヘタの部分はヘタの部分だけくるりと切り取るようにしてボートのような形にして具を詰めて焼きました。

うむ、ボート型の方が扱いやすいし食べやすい。

 

半分にした状態なので、4つのペッパーから8つ出来上がりました。

縦型で焼いたものは一つ食べたらお腹いっぱいで翌日にも同じものを夕飯にしましたが、第二弾のボート型も一晩目は2つ、翌日にまた2つ、と言う具合になりました。

 

てことは4日連続で同じものを?

いえいえ、間に別のものも食べてますので、二連チャン、別物、そして再び二連チャン、でございました。

 

そうそう、ヴィーガンチーズはオーブンで焼いても溶けない、とは知っていましたが、買ったはいいけどほぼ使わず冷凍庫に鎮座しているこやつ、使わねば、と使ってみました。

噂では水分を与えて焼くと溶けるらしいです。

溶けるブランドもあるらしいですが、所詮はヴィーガンチーズ、栄養的にはタンパク質もカルシウムもなくて、単なる油と凝固エージェント(ココナツオイルとか澱粉とか)の塊なので、基本的にはいらないんです。

いろんな会社が作ってるので、これはどうだろう、と試してみたくて買いますが、美味しいと思ったのは今の所フェタチーズだけ(美味しいけど栄養はやはりクズ)

 

NYの刑務所の台所

週末ちょっと風邪気味できつかったので布団の中で過ごしました。

 

そしてちょっと寝てるのに飽きてきたのでYouTubeを見始めて、そして見つけたこのリンク↓

 

NY、クイーンズにある刑務所の中の一つ、 Rikers Isaland刑務所で囚人の食事を作る台所にNYTのフードライターPrya Krishnaさんが取材をしたものです。

このライターさん、NY州の小学校の台所にも取材していたし、この人が行くところはどこも私も覗いてみたいところばかりなのでかなり羨ましい。

 

よく「ムショで臭い飯を食ってきた」「シャバの飯は美味いなあ」とか言いますけれど(映画やテレビでみましたけど、実際に言うのかな?)、犯罪を犯したからとはいえ自分の意思に反して行動を制限されて住まわされている壁の中で、自分の好みを反映していない食事を食べさせられてる、という状況で食べる囚人たちですから、メシに不満が出るのは自然の成り行きか。

 

本当にひどい食事を出す刑務所もあるでしょうし、ここで取材されている刑務所の食事だって、作ってる時には割と美味しそうやん、と思っても、やっぱり大勢に配膳する過程で冷めたり形が崩れたり、不味くなる要素はいくらでもありますよね。

 

囚人とはいえ人間なので尊厳を、そして健康を

囚人の健康を考慮して、プラントベースの食事を増やしたとか、ほとんどプラントベースにしたとか、そういう工夫をする州とか自治体もあるんですね。

 

プラントベースのものをメニューに増やす、、、、という発想は、それ自体は悪くないように聞こえます。

 

が、自分でそうしようと思ったのではなくて、それしか出てこない、それを食べるしかない、という状況下でプラントベースのものを食べるとなると、やっぱりそれはちょっとあんまりでは。

 

実際、子供の頃に貧困を経験している囚人などは、肉が一切入っていない食事を食べると貧しい頃の記憶が蘇るので精神的に辛い気持ちになる、というフィードバックがあるそうです。

 

そりゃそうですよね。

 

自分で「コレステロールが、、、じゃあ好きだけど肉を食べる日を減らそう」と決めるのと、それしか楽しみがないのに食事が出てきたと思ったら野菜と豆と豆腐だけだった、っていうのは全く違います。

 

食べ物って生きる上で大切な喜びであり息抜きですから。

 

レストランなど商業ベースのところではなくて大勢に食事を出す状況下では、どんなにおいしく作ろうと頑張っても、そして実際結構おいしく作れていたとしても、そこで食べる人たちから「まずい」「なにこれ」と言う批判が出るのは避けられません。

 

作った人の顔が見えない、食べる人の顔が見えない、と言う条件が食べたものを美味しくなく感じさせる効果を与えているのではないかと思うんですよね。

 

食事ってコミュニケーションでもあるんでしょうね。

食べてる人たちのために、と作り手は思っていても、作ったものを目の前の人に渡して食べてもらうわけじゃないから確認ができないし、細かい好みなどには対応できないし。

食べる側は大量に大鍋に入ったものから味気のない割れない皿やボウルにバンバンそっけなく盛り付けられて出てきたものに作り手の心遣いなんか感じられないし。

 

記事にはAIによる読み上げボタンも付いています(読み上げると18分ちょっと)が、AIは単語の読み間違いとか長い一文の区切り方が変な場合もありますので、英語の勉強として正解だと思って受け止めない方が良い場合もあります。

www.nytimes.com

料理するって体力使います


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