食いしん坊、北米でヴィーガンになる

北米で植物性食品を食べて強く生きる記録

Love Language・愛情を伝える5つの言語

チアプディングに庭で採れたルバーブジャムと庭で採れたりんごを乗せて朝食



愛情を感じる時・表す時

5 languages of loveをご存じですか?

元は、アメリカのGary Chapmanさんが書いた本 “The 5 Love Languages: The Secret to Love That Lasts.” により提唱?された考え方。

 

Chapmanさんは博士ですが、心理学の博士ではなく、カウンセリングはキリスト教の牧師という仕事の一環で、The 5 Love Languagesはそこで見聞きしたカップルの逸話やそれをもとに考察した結果であって、科学的な根拠はありませんが、まあ常識的にみて分かりやすい説であることは確か。

 

 

カップルの間でも、自分が理解できる愛情の表し方と相手のそれとでは、中国語と英語くらい違っている可能性があり、理解し合うためには自分達の言語を知る必要があるという話です。

 

 

私はここで「表現方法」と意訳してますけど、英語ではLove language(愛の言語)とあり、言葉ではなくて、言葉の体系であるランゲージ。

 

 

 

皆さんは愛情を表すときや感じる時ってどういう時ですか?

Chapman説によれば、いろんな人たちのそれぞれのランゲージは5つに区別でき、それらは次のようなもの:

They are words of affirmation (verbal compliments), quality time (doing something together and being focused in that moment), receiving gifts (anything from a spontaneous bouquet of flowers to more significant presents), acts of service (helping your partner with chores or cooking a meal) and physical touch (holding hands, sex and everything in between).

 

下手な和訳をつけてみると、 

  1. 肯定的な言葉(褒めたり愛していると言ったり)
  2. 良い時間を共に過ごす
  3. 贈り物 
  4. 相手のための行動(用事を片付けたり助けたり、食事を作るなど)
  5. 物理的に触れ合う(手を繋ぐ程度からセックスまで色々なレベルで)

 

例えば、自分の中で愛情を感じるのが主に贈り物をもらった時である人は、相手への愛情を表現にも自分の基準で贈り物をして「これで伝わってるはず」と思い込んでしまいがちだけど、相手は実は贈り物にはそれほど意味を感じていなくて、むしろ良い時間を一緒に過ごすことを求めるタイプの人だった場合は、このアプローチは効き目がなくて「私のパートナー、いつも忙しくて不在でろくに会話もできない。帰りにケーキ買ってきてくれたって一緒に食べる暇もない。大体夜中にケーキ出されても困るし。」というような、そんな感じなわけですね。

 

そして、相手への気持ちをちょっとした贈り物でいつも表しているパートナーさんにしてみれば、自分はこんなに心を尽くしているのにたまに顔を合わせると怒ってばかりなのはなぜ?なんて思うのかもしれません。

 

Chapmanさんはこれに気が付いてから、カップル・セラピーでもこの点を指摘して二人のLove Languageは一体何かを探り、それに応じてそれぞれが相手のランゲージを使って愛情を表現するようにアドバイスし、その経験をもとに本を書いたんだそうです。

 

1992年に出版された本、実は我が義妹が10年くらい前にこの本を読んで、当時ちょっと問題のあった人間関係(カップルではなく親戚)にこの説を当てはめ行動をちょっと変えてみたら、なんだか気持ちが楽になり関係が良くなったんだ、という話をしていました。

 

「あなたのランゲージはどれ?」と一つに当てはめて全てうまくいくというのは短絡すぎる気もしますが、人それぞれ価値観が違うことを認識するという点では分かりやすくて良いですよね。

 

先日見つけたニューヨークタイムズの記事によれば、出版後現在まで地味にかなりの部数を売っていて、この考え方はかなり広く深く広まっているらしいのです。

 

しかも、最近ではいろんな人が「私のランゲージは**よ」と、新手の6番目のランゲージを主張するなど、社会現象?になってるとか。

 

へ〜。

 

あなたのランゲージはどれ?

記事の中には2013年にOprah Winfrey氏の番組にChapmanさんが登場し、Oprah氏は5つのランゲージのうちのどれに当てはまるのかを解明するエピソードが触れられています。

 

↓このユーチューブで様子が分かりますが、このオンライン・クイズ、私も面白そうだったのでやってみましたよ。

youtu.be

5lovelanguages.com

質問には二つの選択肢があり、自分にとってはどちらがより意味のある行為かを選んで進みます。

質問には"Your partner..."とはじまるのに"they"と続くので、一瞬戸惑いますが、これはあなたのパートナーが必ずしも彼や彼女とは限らないことを反映してのことです。

 

 

私のランゲージはActs of Service(相手のための行動)だという結果になりました。

ただこういうアンケートって、どっちもどっちというか、まあ当たってる部分もあるけれどそれを鵜呑みにできるものでは決してない、と思うような質問事項でしたね。

しかも私の回答が、なんとなく満遍なく4つのランゲージに分散されていて、例外は贈り物だけ0だった、という、質問の書きようによってはひょっとしたらQuality time(良い時間を過ごす)だったかもしれませんし、ひょっとしたらWords of affirmation (肯定的な言葉)にだってなり得ます。

大体これ、私の生活を表してるというか、夫が散らかした部屋を自分で掃除して綺麗にしたらホッとする(片付けてくださいって小言まがいのことを言わなくて済む)し、疲れて帰宅したときに夫がご飯を作ってくれてたら嬉しいとか、そういうのもかなり反映されてるような気もします。

愛情表現のランゲージだなんて大袈裟な、、というかね。

一方我が夫はどちらかと言えば、言葉と時間の人かな、と思います。

それも相対的にみれば、というだけのことですが。

 

でもとりあえず夫にはこのスクリーンショットを送っておきました。

 

 

 

ニューヨークタイムズの記事にはChapmanさんの半生とか、5ランゲージ説への批判であるとか、割と面白い内容でしたよ。

www.nytimes.com

 

結局はお互いさまなんですけどね。


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すっかり胡麻塩と、グレイヘアで解雇されたカナダのキャスター?

 

カナダのCTVという民間放送局で30年以上報道に関わってきたLisa LaFlammeという女性がいます。

 

10年くらい前にそれまで夜のニュースをやっていた男性キャスターがお年のため退職なさったのを機に、夜のニュース番組の顔になり、毎晩ニュースを伝えてきた方。

 

私はテレビを持ってないのでみませんが、そんな私でも存じ上げてるくらい、CTVの顔、みたいな存在。

 

夜のニュースのキャスターになった頃は、えらい化粧が濃くなった(それまでは朝の番組とか、現場に行ってレポートとか、あんまり化粧も濃くなかった覚えが、、)という記憶があります。

 

本人の好みというよりも、夜のニュースなんだから、きっちり気合い入れてテレビ局の手配したメイクさんがバリバリ働いて、その晩の衣装も番組の後のクレジットでどこのブランドのか、と出すような、そんな感じなのかなあ、と。

 

パンデミックをきっかけにグレイヘアに。化粧も以前より薄めなのは意図的なのか、はたまた気のせいか。

 

その彼女が、今月半ばくらいに、なんだか急に解雇されていたらしいのですよ。

 

テレビに出てくる人の話題は基本的に興味がないのですが、彼女の話は「パンデミックをきっかけに白髪染めをやめて、グレイヘアでテレビに出るようになったことがきっかけ」という憶測が飛び、その解雇の仕方もなんだかコソコソしてるしで、カナダの著名人に限らず、かなり騒ぎが広まっているとか。

 

 

まあね、契約を解消する方も、わざわざそんな差別的な理由を言いはしませんから、白髪のせいでも年齢のせいでも差別でもなんでもない、絶対違う〜、みたいなことを言っているような、(でも報道機関各所からの問い合わせには答えないらしいからやっぱりそうなのかな、みたいな)そんな感じ。

 

彼女が失言した、とかえらい失敗した、とか、明かな理由がない以上は、そういう推測が飛び交うのも仕方なさそうです。

グレイだろうがなんだろうが綺麗ですしね。

綺麗でなきゃ、っていうのも女性だけに与えられた基準で、これまた差別ですが。

youtu.be

 

グレイっていうとグレイですけど、日本語で白髪って言うと「うわ、白髪?」みたいな感じでグッと胸にきますよね。

 

私も3年2019年半ばから毛染めをやめて、パンデミックの初めくらいにはもうすでに、うわーグレイですね〜、という感じに。

 

casse-pied.hatenablog.com

 

 

今は胡麻塩ですが、もうちょっと白くても良い、いやむしろLisaさんみたいに全体的に均一に白くなりたいと思ってます。

 

まあ、そのうちね。

 

先日知人に「白髪の人って黄色っぽくなりがちだけどあなたは全く黄色みがなくてはっきりと白と黒で、素敵」と褒めていただきました。

 

褒められたのも初めてでしたが、グレイヘアについて他人が何かを言ってきたのも初めての経験でした。

この知人は私より多分20歳か30歳年上なので、年下相手だからそういうことも言いやすかったんだろうと思います。

 

 

いずれにしても、グレイヘアに変更した人は多分みんな言うことだと思うのですが、毛染めやめてまず感じるのは「は〜、自由になった」と言う気持ち。

 

白髪染めって、面倒臭い毛染めをやったすぐ翌日からすでにじわじわと根元の白いのが出てきますからね、染めても染めても巡ってくる終わりなきストレスと付き合う感じ。

 

これから解放された心地よさは、経験しないとわからないかも。

うふふ。

 

 

白髪だとダメ、という世間の基準

テレビに出るとか、接客だとか、古風な環境で暮らしているとかだと白髪なんてとんでもない、という風潮が強いのかもしれませんが、個人的には私はグレイヘアに切り替えて、根元が目立つようになってからも誰にも何も指摘された覚えがありません。

先日の知人が初めてです。

 

世間には結構グレイヘアの人があちこちにいらっしゃるので、風当たりというほどのことも感じません。

 

道を歩いていて変な人に馴れ馴れしく話しかけられなくなったような気がするし、他人と話をする時、ちょっと丁寧に扱われてる?ようにも感じますが、これも気のせいかも。

 

日本の会社などで、女性はメガネじゃなくコンタクトにせよ、とかハイヒールを履け、とか、そういう環境(があると英語メディアの記事で読んで、ウソデショ〜、と思ったんですが、本当でしょうか?)だったら多分白髪染めなさい、なんて上司に言われるのでしょうか。

 

高校生などで、地毛が茶色っぽいから「地毛証明書」を提出せよとか、黒く染めて登校せよ、とかそういうルールがある学校もあるという話も(これも本当なんだったらめちゃくちゃな話ですが、本当?)聞くので、ありうるのかな。

 

白髪は乾燥しやすいらしいので、ふと気がつくとボサっとブワッと広がっちゃったりしがちなので、そうするとやっぱりちょっと老け顔に見えたり貧乏臭く見えるんですが、そこだけちょっと気をつけて、上のLisaさんのように艶々してたらその人なりの美しさが発揮されると思います。

 

 

 

グレイヘア万歳。


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環境負荷とプラント・ベースのミルク

ブロッコリポタージュ。豆乳ちょこっと入ってます。



環境に与える負荷が少ないのはどれ?

 

環境にやさしい、、という表現をたまに目にしますが、私はこの表現、ちょっと気持ち悪いと感じます。

 

人間が行う消費活動や生産活動は、多かれ少なかれ環境に負荷を与えますから、やさしいなんてことはあり得ない。

 

いや、野生動物だってそうでしょうけれど、彼らは野生の仕組みの範囲内で行動するので、活動そのものが生態系の中でうまく野生に還元されていくわけです。

でも現代人は生まれてから死ぬまで、地球環境に負担しかかけてないような、、。

 

 

 

 

それはさておき、酪農の産物である牛の母乳、牛乳。

カルシウムたっぷり、栄養たっぷり、子供の生育には欠かせない、大人にも大切な栄養素がたっぷり、、、と、戦後の日本人の食生活にも入ってきまして、現在では日本でもかなりな量が消費されているのではないでしょうか。

 

でもやっぱり欧米に比べたら、クリームやバターを使わない食品だけでも美味しいものがたくさんある和食。

なのでヴィーガン食生活にも支障ありません。

 

牛乳は牛を殺すわけじゃないのに、なぜ乳製品を食べないのか、とたまに聞かれますが、酪農による地球環境への負荷を考えると、牛を殺すわけじゃなかろうとも、私は乳製品を消費するのはやめておこう、と思うに至ったわけです。

 

 

牛乳の代わりに消費される植物性のミルクには色々ありますが、原材料ごとに地球環境への負荷のかかり方、栄養、味、調理の使い勝手など、色々と異なります。

 

Our World In Data*のサイトでは、生産に必要とされる環境負荷の中でも土地利用、水、過剰な栄養分による生態系の汚染、などを基準にさまざまな植物性ミルクと牛乳を比較しています。

 

左上から時計回りに、土地利用、温室ガス排出、富栄養化、水利用のグラフ

 

1キログラムのミルクを生産するために必要な土地は、

  • 牛乳 8.95㎡
  • オートミルク 0.76㎡
  • 豆乳 0.66㎡
  • アーモンドミルク 0.5㎡
  • ライスミルク 0.34㎡

 

1リットルのミルクあたりの温室ガス排出量は、

  • 牛乳 3.15 kg 
  • ライスミルク  1.18kg 
  • 豆乳  0.98kg
  • オートミルク  0.9kg
  • アーモンドミルク  0.7kg

 

生産量1リットルあたりの引き起こす富栄養化*は

  • 牛乳 10.65 kg
  • ライスミルク 4.69 kg
  • オートミルク 1.62 kg
  • アーモンドミルク 1.5 kg
  • 豆乳  1.06 kg

*(富栄養化とは、作物や畜産などの生産過程で放出される廃棄物に含まれる栄養素が湖や川などに蓄積され、環境中の生態系を汚染する現象。詳しくはこちらをどうぞ。)

 

 

1キログラムのミルクを生産するために必要な水分量は、

  • 牛乳 628.2 L
  • アーモンドミルク 371.46 L
  • ライスミルク 269.81 L
  • オートミルク 48.24 L
  • 豆乳 27.8 L

 

栄養の点で言えば、豆乳以外は植物性ミルク全てがタンパク質量はさほど含まれておらず、だから牛乳の代わりにタンパク源として使う、と言うのは豆乳以外では意味がありません。

もちろんカルシウムやその他の栄養が入っているし、味の好み、コーヒーに入れた時のミルクの反応やお菓子や料理に入れた時の使いやすさなど、使い勝手は色々ですけれども、元々ミルクという白い液体を好まない私、タンパク質以外の理由で植物性ミルクを使うことはまずないのですが、環境への負荷を見比べてみると、豆乳って結構えらいですよ。

土地利用と温室ガス排出では5つのミルクの中で第3位ですが、富栄養化と水分量では最下位です。

逆に牛乳は全てのカテゴリーを通して輝ける第一位です(負担かけてる第一位ですから褒められたもんじゃないんですが。)

 

豆乳は大豆製品ということで、欧米では80年代以降女性の乳がんの原因扱いされたり、アレルゲンと認識されてたりで、割と避けられてるんですが、添加物として大豆の加工品がてんこ盛りなものなどは避けたいですけれど、アレルギー反応もないし、豆乳、私は毎回これです。

味は好きじゃないですけどね。

でも調理すれば気にならない程度ですし、どのプラントミルクも、牛乳も、白い液体はどうもあんまり好きじゃないので。

 

このサイトに載っている記事にもありますが、牛乳はやっぱりどのカテゴリーでも最悪ですが、それに比べて植物性のミルクは、たとえば温室ガスの排出量を一番抑えられるアーモンドミルクを選べば、それは水分の利用料が牛乳の次に多いわけで、どのミルクが一番だ、というのは決め難いものがあります。

 

端的に言えば牛乳は地球環境を考えると、最悪、ということで、それでもなお牛乳を選ぶべき決め手があるとするならば、やっぱり以前から広範囲に利用されてきている食材なだけに、伝統的な乳製品が幅広く存在していて味も利用するレシピも広く受け入れられている、、、という点でしょうね。

 

 

環境負荷を減らしたいと思っているけど乳製品が好きな人へ

味とか、伝統的なレシピとか、そういうのが好きな場合、環境負荷の軽減のためだけに乳製品を全てやめよう、なあんてのは無理な話です。

 

植物性ミルクでも気に入るものがあるかどうかちょっと試してみて、全滅なのだったら、乳製品を味わう頻度や分量を少し減らしてみる、というのも有効な手だと思います。

 

もし消費量を半分に減らせたら、乳製品の次に負荷の多い植物性ミルクをそれまでの消費量分消費してるのと同じくらいに減らせます。

もし三分の一に減らせたら、結構すごく減らせてることになると思います。

 

 

ourworldindata.org

*Our World In Data は英国のノンプロフィット、Global Change Data Labのプロジェクトで、政府の資金援助と読者の寄付によって運営されています。

 

 

 


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まだ終わってないけれど、もう元通り?

ズッキーニの中国名、日本青瓜、、、気になります。

 

5回目のワクチン 

ケベック州では8月16日から75歳以上への5回目の接種が”始まり”ました。

22日からは60歳以上、29日からは18歳以上の全ての大人対象です。

 

が、前回の接種から六ヶ月経っていなければいけないらしくて、期間は開始だけどまだ六ヶ月経っていない、という理由で予約が取れないと言う話。

 

また詰めの甘いお役所仕事だよ、とみんな苦笑しています。

 

 

マスクか、ノーマスクか

欧米の多くの地域では、マスクも、ディスタンシングも、もう義務ではなくなりました。

 

5月にアルバータ州へ行った当時は、商店でも公共の施設でもレストランでも、マスクせずに入って良いということにかなり驚いたものですが、現在はケベック州も同じ。

 

 

以前、マスク着用義務があった当時に室内でマスクをしていない人を見かけると「うわ!この人マスクしてない、アンチ・マスカー(マスク着用義務反対派)なのか?」なんて思ってちょっと構えましたけど、自由になった現在では、マスクしてようとしていまいと、緊張感はなくなりました。

 

 

先日、アジグロに入ろうと思ったらマスクを持ってきていないことに気がついて、一瞬迷いましたが、取りに戻るのも面倒だったのでそのまま入りました。

 

そうしたら、なんとなくですけれども、マスクを着用なさっている中高年層の方々が若干こちらをじっと観察なさっているような気配。

気のせいかもしれませんけどね。

 

上司は電車通勤ですが、たまにマスク着用している人たちに嫌味を言う人を見かけるらしいです。

 

 

現状と州政府の対策

新規感染者数は749人(統計に含まれない感染者数は計り知れず)、入院患者数は8月26日の集計時点で1877人、集中治療室に入っているのは41人、合計で1918人。

 

感染した、または感染の恐れがある場合の自己隔離期間は去年や一昨年と変化していますので、ケベック州政府のサイトで見てみたら、現在はこんな感じ:

 

熱がある場合、原因が何であれ、熱が下がってから24時間は自己隔離する必要があります。

他のCOVID-19の症状があり、過去2ヶ月以内にCOVID-19にかかったことがある場合は、再度隔離する必要はありません。症状が治まるまでは、以下のことを強くお勧めします。

    人々との交流の際にはマスクを着用する。
    弱者との接触は避ける。

 

感染した人の場合:

少なくとも5日間、自己隔離する必要があります。隔離の期間は、症状が出た日、または症状がない場合は検体を採取した日から開始します。

5日後、症状が改善し、24時間熱がなければ、解熱剤を服用することなく、下記の注意事項を守りながら日常の活動(学校、仕事)を再開することができます。

その後数日間(概ね5日間)注意すること:

    人の集まる場所ではマスクを着用する(5歳以下の小児を除く)。
    弱者との接触は避ける。
    不要不急の社交的行事への参加は避ける。
    他の人とは2メートルの距離を保つ。
    10日後、ウイルスの拡散を抑えながら、通常通りの活動を再開することができます。

 

まあわかるようなわからないような。

 

 

ワクチンのおかげで感染者の大多数が重症化しない(つらくないということではない)ことから、感染拡大予防には以前ほど重点を置いていないと言うことですね。

 

 

無症状感染

去年のサンクスギビングの後義妹の家で、アメリカのあちこちから集合した家族が次々に感染して発熱したのに、ホストの妹と旦那さんだけはまるで無症状で、テストしたけど陰性だったよ〜、と不思議がっていたことがありました。

 

こういう場合、本人が知らないだけで実は感染しているケースがかなりあるらしいと言うことが最近明らかになってきました。

 

今年の4月には夫がパブで小一時間ほど一緒に飲んだ知人が「喉が痛いなと思って今朝テストしたら陽性だった」と電話があり、薬局で検査キットをもらってきてドキドキしながらテストしましたが、陰性でホッとして喜んでいましたが、三日後、五日後に再検査してみたらひょっとしたら陽性だった可能性もあると言うことですね。

 

 

リスク・ファクター

感染しやすい時期といえばやっぱり空気が乾燥し、室内に篭もりがちになる秋冬です。

人が多く集まりやすい場所や機会、換気がしずらい空間、そういった要素が重なる場面は自ずと感染しやすいのは自明のこと。

 

だから、空港やら駅やら飛行機やら、アメリカ合衆国やら、避けたいんですけどね。

ホテルとか会議場とかレストランとかもね。

 

そうそう、航空会社はパンデミックの間、感染者が旅程を変更しやすいようにとの配慮のためか、政府の指導のおかげか、航空券のキャンセルや変更には一切ペナルティを課金しなかったのですが、現在はこの特別措置が解除されたということで、フライトを変更したりキャンセルするとお金がかかるようになりました。

 

機内はHEPAフィルターがしっかり機能するのでかなり安全だと言いますけども。

 

アメリカへの入国も、カナダへの入国も、ワクチンをフルに接種済みなことを証明する(自分が住んでいる州の公式な証明、カナダの場合はArrive Canと言うアプリ)ことが必要ですが、入国前にPCR検査を受けて陰性証明書を出して、、というのは不要です。

 

日本への入国に際してずっと続いてきた水際対策も、ここへきて徐々に規制が緩和され、今回のメールではフライトに乗る72時間以内の陰性証明の提出がついに不要になりました。

 

これ、政府指定の日本語の書式に検査結果を記入してもらわねばならず、英語やフランス語などの訳語が併記されているとはいえこちらから持ち込んだ書類への記入をやってもらう手間というか、ちゃんと日本のお役人が見て納得するように書き込んでくれるのか、とか、結構ストレスだったので、無くなって何より。

 

大体検査に260ドルかかりましたからね(去年の話)これだけで旅費が260ドル安くなったようなもの。

 

在外法人宛に届くコロナ関連の最新情報メール


でもまだ終わってないパンデミック、気をつけてお過ごしください。


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インド料理=カリー、コロニアリズムの方程式

 

 

西アジア、中近東の食べ物

 

が大好きです。

行ったこともないので、「本場の味」を知らない可能性はありますが。

北米やヨーロッパに移民してきた人たちがやってるエスニック飯屋で食べたり、知り合にお呼ばれしていただいたりする範囲内ですが。

移民の国に住んでいるから、世界中の国や地域からやってきた人々の食べ物を味わうことができるから、それがとても嬉しいと、美味しいものを食べるたびに感じます。

 

 

そして美味しいものは食べたい時に食べたいから、自分で作れるようになりたい。

特にベジタリアンメニューの豊富なインドのベディック料理などは本を買てあれこれ試してみたり。

 

じっくり煮込むもんだ、翌日が美味しいんだ、という日本のカレーとは逆に、炒め物の延長のように簡単で、作り立てのフレッシュなのが美味しいレシピが結構多いことを知り、そしてそのうち「カリー」という名前に疑問を抱き始めました。

 

 

カリーとはなんぞや

インド系の知り合いでも「カリー」という名称を使う人は割にいるので、これは考えすぎなのかな、なんて思いましたが、インド料理を「カリー」というのはイギリスがインド亜大陸を植民地にしてからそういうようになったのが始まりで、インドの料理=カリーではない、というのは確かです。

 

 

カレー粉というのはスパイスを色々揃えて組み合わせるのが面倒な(もしくはできない)イギリス人を対象に販売されるようになったのがそもそもの始まりであるとか。 

 

カリーという言葉自体は、南インドやスリランカでよく使われるカリーリーフという葉っぱの名前に由来すると思っていましたら、「スパイスを入れたソース」を意味するタミル語の言葉が由来だと先日見つけたMother Jonesの記事にありました。

 

 

イギリス統治下だったカリブ海諸国の料理ではカレー粉が多用されていますが、これはイギリス人が持ち込んだスパイスミックスが便利だったから普及したのかな、と推測。

 

 

 

まあそんなこんなで、私の中では勝手に「インドやスリランカやパキスタンなどの料理をカリーと呼ばない」ルールが成立しました。

 

そんな私にバングラディシュ系の知人が「僕カリー大好きです」なんて言ってもお構いなし。

私はその言葉、使わないぞ。

無意味に頑固に。

 

プンジャビ出身の知人にその旨を伝えたら「ふ〜ん、別に良いけど」というようなパッとしない反応だったので、やっぱり自己満足かもしれませんけど。

 

ムンバイ出身の友人は、カリーとは言わずに「グレイヴィー」と言ったり、そのものの料理名を使ったり。

彼女とはカリーという言葉について話したことはなかったかな。

 

 

インド料理を何でもかんでもカリーと呼ぶのは辞めてください 

Mother Jonesはアメリカの雑誌ですので、コロニアリズム的態度もアメリカの罪として書かれていますが。

 

 

記事の中では、インドという広大な国の中では、100キロ移動すれば料理のスタイルが変わる、と言われるほど幅広く豊な食文化が、欧米で「カリー」と一括りにされ、同一視されていることが、コロニアリズムを背景とする人種や文化差別の体系と並列に説明されています。

 

“If colonialism is a system of power, part of that power comes from the ability to name, simplify, and take away complexity. So shorthands enter lexicons—and curry is one of those.” (コロニアリズムが権力のシステムだとするなら、その権力の一部分は呼び名をつけ、単純化し、複雑なディテールの存在を奪い取ることができる力から来ている。だから短縮された言葉が一般の語彙になる。「カリー」はその一例である。)

 

記事によれば、やっぱりカリーという総称に苛立ちを感じている人たちは存在する模様。

同時に、無知なイギリス人の単純化へのニーズをうまく利用してカレー粉商売で儲けた人々や、移民してきてそんな風土に慣れちゃった人たちなど、気にしてないような人たちもやっぱりいるとは思いますけれど。

 

食べる方の私としてみたら、「インド料理といえばカリーである」として、何でもかんでもカレー粉とチキンやラムを煮込んだものとプンジャビ地方のナーンが出てくるばっかり、というような単調な時代じゃなくなってくれて良かったわ、と心から思います。

 

www.motherjones.com

 

食のコロニアリズムというか異文化交流というか

移民がやってきて美味しいお店を開いても、時間と共に淘汰されていくわけなので、今ほど移民の率が上がる以前、イギリスでもアメリカでもカナダでも、多分フランスやドイツでも、各国料理がヨーロッパ系のお客さん好みに変化していったり単純化されていったのはしようのないこと。

 

日本で商売されている移民のお店だって、日本の消費者好みに変化しているはずですから、それは同じ。

 

で、よその文化圏の馴染みのない食べ物の、中でも受け入れやすいものから広まっていくわけですけれども、この時に、未知の異文化を消化吸収する地元側、受け入れ側のマジョリティの無知による単純化が、持ち込んだ側にとっては驚くような無神経さだったり信じられないような趣味の悪さだったりすることも発生してしまいます。

 

 

例えば、寿司で言えば北米でよく見かけるBBQチキン寿司だとか、スパイシーツナ(マグロが辛くなってる)だとか、巻き寿司を切って衣をつけて揚げたものとか。

 

日本に入ってる「外国料理」の変形でいえば、明太子スパゲティとか。

 

受け入れる側としては「これをこうすればもっと美味しくなる」と思ってやってることが、持ち込んだ側にしてみれば目を覆いたくなるようなひどいことだったりするわけです。

 

 

個人的にいえば、BBQチキン寿司の方が明太子スパよりは納得いくんですけど。

 

 

嘘です、冗談です。

どっちもありじゃん、と思ってます。

 

 

 

以前、日本のレシピを見ていたら、グアカモレにマヨネーズを入れるというのを見つけて慄いたことがあります。

 

日本はメキシコを支配したことはないので、メキシコ文化と日本文化の間に植民地的な支配の歴史はありませんから、単に「日本人そこまでマヨネーズ好きか」程度ですけれども、やはり世界中を占領して回った大英帝国その他の西ヨーロッパ諸国の、特に白人の人々、もしくは彼らが移り住んだ北米などの白人の人々が同じようなことすると、やっぱり抑圧の歴史の加害者だけに、批判の対象になりやすいでしょう。

あとはやっぱりマジョリティがマイノリティ文化をきちんと対等に扱わないと差別的な構図になってしまうという点もありますね。

 

 

自分が住んでいる地域で、自分がマジョリティじゃない状況で暮らしているので、こういう話題がとても興味深いです。

食って特に個人の好みや習慣なども大きいので、他者との好みの違いなど、食事中の楽しい話題にもなりうるし、人を傷つける可能性もありうるし。

 

そういえば南アジアの食べ物名にも「カリー」濫用

そうだった、そうだった、なんで「タイカリー」なんだろう、って不思議だったんだった。

www.motherjones.com

 

日本で以前宣伝で見た「欧風カリー」というのもぐるぐる回って不思議でしたが。


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