カナダのCTVという民間放送局で30年以上報道に関わってきたLisa LaFlammeという女性がいます。
10年くらい前にそれまで夜のニュースをやっていた男性キャスターがお年のため退職なさったのを機に、夜のニュース番組の顔になり、毎晩ニュースを伝えてきた方。
私はテレビを持ってないのでみませんが、そんな私でも存じ上げてるくらい、CTVの顔、みたいな存在。
夜のニュースのキャスターになった頃は、えらい化粧が濃くなった(それまでは朝の番組とか、現場に行ってレポートとか、あんまり化粧も濃くなかった覚えが、、)という記憶があります。
本人の好みというよりも、夜のニュースなんだから、きっちり気合い入れてテレビ局の手配したメイクさんがバリバリ働いて、その晩の衣装も番組の後のクレジットでどこのブランドのか、と出すような、そんな感じなのかなあ、と。
その彼女が、今月半ばくらいに、なんだか急に解雇されていたらしいのですよ。
テレビに出てくる人の話題は基本的に興味がないのですが、彼女の話は「パンデミックをきっかけに白髪染めをやめて、グレイヘアでテレビに出るようになったことがきっかけ」という憶測が飛び、その解雇の仕方もなんだかコソコソしてるしで、カナダの著名人に限らず、かなり騒ぎが広まっているとか。
まあね、契約を解消する方も、わざわざそんな差別的な理由を言いはしませんから、白髪のせいでも年齢のせいでも差別でもなんでもない、絶対違う〜、みたいなことを言っているような、(でも報道機関各所からの問い合わせには答えないらしいからやっぱりそうなのかな、みたいな)そんな感じ。
彼女が失言した、とかえらい失敗した、とか、明かな理由がない以上は、そういう推測が飛び交うのも仕方なさそうです。
グレイだろうがなんだろうが綺麗ですしね。
綺麗でなきゃ、っていうのも女性だけに与えられた基準で、これまた差別ですが。
グレイっていうとグレイですけど、日本語で白髪って言うと「うわ、白髪?」みたいな感じでグッと胸にきますよね。
私も3年2019年半ばから毛染めをやめて、パンデミックの初めくらいにはもうすでに、うわーグレイですね〜、という感じに。
今は胡麻塩ですが、もうちょっと白くても良い、いやむしろLisaさんみたいに全体的に均一に白くなりたいと思ってます。
まあ、そのうちね。
先日知人に「白髪の人って黄色っぽくなりがちだけどあなたは全く黄色みがなくてはっきりと白と黒で、素敵」と褒めていただきました。
褒められたのも初めてでしたが、グレイヘアについて他人が何かを言ってきたのも初めての経験でした。
この知人は私より多分20歳か30歳年上なので、年下相手だからそういうことも言いやすかったんだろうと思います。
いずれにしても、グレイヘアに変更した人は多分みんな言うことだと思うのですが、毛染めやめてまず感じるのは「は〜、自由になった」と言う気持ち。
白髪染めって、面倒臭い毛染めをやったすぐ翌日からすでにじわじわと根元の白いのが出てきますからね、染めても染めても巡ってくる終わりなきストレスと付き合う感じ。
これから解放された心地よさは、経験しないとわからないかも。
うふふ。
白髪だとダメ、という世間の基準
テレビに出るとか、接客だとか、古風な環境で暮らしているとかだと白髪なんてとんでもない、という風潮が強いのかもしれませんが、個人的には私はグレイヘアに切り替えて、根元が目立つようになってからも誰にも何も指摘された覚えがありません。
先日の知人が初めてです。
世間には結構グレイヘアの人があちこちにいらっしゃるので、風当たりというほどのことも感じません。
道を歩いていて変な人に馴れ馴れしく話しかけられなくなったような気がするし、他人と話をする時、ちょっと丁寧に扱われてる?ようにも感じますが、これも気のせいかも。
日本の会社などで、女性はメガネじゃなくコンタクトにせよ、とかハイヒールを履け、とか、そういう環境(があると英語メディアの記事で読んで、ウソデショ〜、と思ったんですが、本当でしょうか?)だったら多分白髪染めなさい、なんて上司に言われるのでしょうか。
高校生などで、地毛が茶色っぽいから「地毛証明書」を提出せよとか、黒く染めて登校せよ、とかそういうルールがある学校もあるという話も(これも本当なんだったらめちゃくちゃな話ですが、本当?)聞くので、ありうるのかな。
白髪は乾燥しやすいらしいので、ふと気がつくとボサっとブワッと広がっちゃったりしがちなので、そうするとやっぱりちょっと老け顔に見えたり貧乏臭く見えるんですが、そこだけちょっと気をつけて、上のLisaさんのように艶々してたらその人なりの美しさが発揮されると思います。
グレイヘア万歳。