食いしん坊、北米でヴィーガンになる

北米で植物性食品を食べて強く生きる記録

カシューナッツ、お前もか、、、

 

もう「食べるのを辞める食品」と言うカテゴリーを作るべきか、、、

今度はこんなことを見つけてしまいました。

vegepples.net

 

このブログを書いていらっしゃるka_zzさんほどにナッツを食べる習慣のない私ですが、でもたまーに、サラダに入れてみたり、たまーに、パンに入れてみたり、たまーにですけれどやっぱり食べますので、家のパントリーにはナッツが数種類おいてあります。

カシューはカシュークリームを作ったりするにしても、浸水させる時間が短くて良いので使い勝手が良く、何度か1キロの袋を買ったこともあります。

 

好物まではいかずとも、オーガニックで割安なものがあれば、あら、と気持ちが揺れるアイテムではあります。

それが、生産・加工に携わる人々を搾取して苦しめる食品の一つだと知れば、やはり心穏やかではいられません。

 

 

 

北米やヨーロッパにカシューナッツを供給している産地の一つはインドですが、その収穫と処理作業の様子がこのビデオで観ることができます。

www.facebook.com

(リンクはフェイスブックですが、ページ冒頭にビデオが貼ってあって、それが閲覧できます。)

 

カシューナッツの処理は、手動の機械で殻を半分に割る作業、その後ナッツを包んでいる薄皮を手で剥く作業。

処理工場に働く労働者は女性で、この仕事の収入に生活がかかっているとか。

薄皮を剥くのはなかなか難しく、しかもナッツに含まれる強い苛性酸で、肌を焼くような刺激の強い状態なので、この作業を生業にしている女性たちの手肌は酷く荒れてしまうそうです。

実際このビデオに登場する女性たちの手は異様な黒い色に変色しています。

その痛みも大変なものだと想像できます。

問題は手肌だけではなく、目も刺激を受けて焼けるような痛みを感じるそうで、夜も痛くて眠れないとか。

 

報酬は出来高制で、処理作業したナッツの重さによって収入が決まるので、彼女たちは必死で痛みに耐えて多くのナッツを処理するわけですが、そうして一日中作業しても4〜5ユーロ程度が関の山。

それは欧米のスーパーマーケット、ひいては消費者が「なるべく安価で大量に」カシューナッツを手に入れたいためです。

そりゃあね、毎日食べる食品をなるべく安く買いたいと思うのは人情ですし、ヴェジタリアンやヴィーガンにとって、ナッツ類は栄養価も手軽さも味も、全てにおいて優れていますから、需要がぐんと伸びているのも当然です。

 

でも、こんな劣悪な労働条件で労働者が犠牲を強いられて処理されたナッツを安く買い叩いて食べ続けても平気な人は居ないと思うんですよね。

 

遠くに住んでいてあまり関係のない人たちだから、こういうビデオで目にはするけれど実感が湧かないから、という理由で忘れてしまうことはできません。

 

手に刺激の強いナッツの処理を続けるには、手袋を着用して肌へ刺激物が触れないようにするしかないと思うのですが、手袋をすると作業効率が落ちて、出来高制の収入が減ってしまうそうなのです。

 

それって消費者がフェアトレードの値段を受け入れて、一つ一つのナッツをもっとありがたく大事にいただくようにすれば、彼女たちの労働条件が改善するっていうことですよね。

 

今回私はカシューナッツの裏側を知って慄いてますけれど、基本的に貧しい発展途上国や南国で生産されて輸入されてくる食品の多くはアンフェアなトレードで北半球の富裕な国々が搾取しているという構図です。

 

カナダのフェアトレード認証機関、フェアトレード・カナダのサイトをみてみましたが、ナッツ類やシアバターなどのようなオイルの原料などの項目はありましたが、フェアトレードのカシューナッツがあるのかどうか、調べはつきませんでした。

 

fairtrade.ca

 

このページで検索してみましたが、カシューナッツでもナッツでもヒットせず。

 

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検索キーワードがいけないのか、でもカシューナッツ以外何を入れれば?

 

 

フェアトレード製品の種類はその搾取の構図に比べると全く追いついてないほど少ないと感じます。

こういう時、選択肢がないから仕方ないわねー、と今まで通りの店で今まで通りの製品を買うこともできますが、それでは何も変わりません。

 

 

とりあえずフェアトレードを見つけるまではカシューナッツは買わないことにします。そしてフェアトレード・カナダとオーガニックのナッツを販売している市内の会社に問い合わせのメールを出してみました。

返事が来たらご報告しますね。

来るかなー、放置されるかなー、どんな反応が来るのか楽しみです。

 

*この記事を書き終わって小一時間した頃、フェアトレード・カナダから返事が来まして、カシューナッツのフェアトレード製品は存在しないそうです。

カナダには、という意味なのか、世界中どこにもないのか、よくわかりませんが、とりあえずフェアトレード・カナダが認定している商品はないということですね。

 

市内でヴェジ、ヴィーガン、オーガニック好きな健康志向の層を相手にナッツ類を販売している会社からは、自動的にメールの送信主に返ってくる「メール受け取りましたよ、返信はそのうち行きますよ」というメッセージが来ました。

 

 

 

 

 

カシューナッツなんかなくてもヴィーガン飯は作れるから、それほど困ったことじゃないんですけれどね。


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