初めまして、きぬかつぎ
日本は小さな国ですけれど、やはり地方が変われば言葉も風習も変わるので、日本人だからといって日本の事を全て知っているというわけではない。
当たり前だけれども。
中でも食べ物は地方色が豊かですよね。
子供の頃は引っ越しが多くて、親が作る食べ物と給食や友達の家で出てくる食べ物と見かけが若干違うのに同じ名前だったり、同じものなのに名前が全く違うことがあって、子供心に興味津々だった覚えがあります。
ネットのおかげか、テレビのせいか、昔は聞いたこともなかった一部地域の風習が一気に全国に広まったりした「恵方巻」みたいな話もありますけれども、それでも知らない食べ物とか知らない食べ方を知るとワクワクします。
ということで、北ドイツにお住まいのid:saki-biancaさんのブログでつい最近知った里芋の料理「きぬかつぎ」に挑戦してみました。
里芋大好きなんです。
ジャガイモやサツマイモと違って、もっちりねっちりした感じがたまりません。
大好きなんですが、その割には食卓にのぼる頻度は低いのが不満だったのですが、その理由はなんと言っても、皮を剥く時に痒くなるから。
真っ赤になってしまうのです、皮膚が。
予防には、洗った後きっちり皮を拭いて水分を乾かしてから剥くと良い、と聞いて、それ以降はそうしているのですが、それでも毛深い皮を剥いてると、手についた毛が剥いた里芋の表面にくっついてしまうので、それを濡れぶきんで拭い取ったりしている間に手が触れて、全く痒くならずに済むわけにはいかない。
でもこの調理法だと、加熱してしまってから皮を剥くので、痒くなりません。
しかも皮を剥く面倒がないので簡単。
天才的です。
ああ嬉しい。
今日はちょっと蒸し時間が長すぎたのか、はたまた芋そのものがべちゃっとしたタイプだったのか、ちょっぴりべちょっとしましたが、それでもこの手軽さはすごい。
夫も「この野菜は初めて食べるよね、今までこんなの食べた事ないよ。マッシュポテトみたいでおいしいね。」と。
煮物やおでんに入れた里芋も食べたことがあるはずですが、人の記憶とはいい加減なもの。
ウィキでその名前の由来なども見つけましたよ。
「サトイモの1/3程度の位置に包丁でぐるりと切れ目を入れて蒸し、中央で皮をつまむと1/3だけを残して皮がするりと剥け、若いマツタケのような外観になる。この一部に皮のついた様子を、平安時代の女性の衣装「衣被ぎ」(きぬかづき)になぞらえて名付けたものである。後にきぬかづきが転じて「衣かつぎ」と呼ばれるようになり[1]、「絹かつぎ」と表記される場合もある。
また、石川早生(石川芋)という品種のサトイモの、特に秋口にのみ出回る子芋もきぬかつぎと呼ばれている。これは衣かつぎとして食べるのに最も適しているためである。」
ですって。
別のレシピも見つけました。
圧力鍋がなければ普通の蒸し器で15〜20分だそうです。
上に味噌だれを載せるのも美味しそうですね。
でも美味しい塩と黒ごまだけのシンプルな味わいでも十分美味しい。
里芋があっという間に食べ尽くされてしまいました。
また買いに行こう。