先週のある日の夕ご飯は、チックピー粉で作るお好み焼きにテンペをスライスしたものを入れて見ました。
付け合わせはオーブンでローストしたブロッコリにアヴォカド、タヒニ、レモン汁などを和えたサラダ。
アヴォカドは環境にあまり良いといえない農作物ですので、使う頻度をぐんと落としていますが、やっぱり美味しいので辞められない。
Kids Try Vegan Food
こんなビデオ見つけました。
子供たちにいろんな食べ物を食べてもらって、どんな反応をするか見てみると言った感じのシリーズで、他にも世界中の刑務所の食事を食べてもらう、などなどあります。
上のビデオを見つけたのは、下の「パンダ・エキスプレスのチャイニーズフードを中国人の人たちに初めて食べてもらう」ビデオを観たのがきっかけ。
パンダ・エクスプレスはカナダにもあるんでしょうか?
私は食べたことはありませんが、まあなんとなく嘘くさいアメリカン・チャイニーズだろうという理解をしております。
で、ここのメニューに乗っているものをパンダエクスプレスを食べたことのない、本物のチャイニーズの人たちに食べてもらうのです。
最初にアメリカ生まれの中華系アメリカ人と思われる若者たちが匂いを嗅いだり一口かじって「なにこれ、臭い靴下の匂いみたい」とこき下ろすのです。
酷評するアメリカの若者とは別に、中国生まれ中国育ち(もしくはこれ、中国に行って撮影したんでしょうか?)らしき本物(ってへんですけど)の中国人の人たちにも食べてもらいます。
本場の味を知ってるから、というよりもお家でお母さんの手作りの美味しいのを食べてるから、こんなの全滅でしょ、と思って見てると、案外このお父さんが「これ美味しいよ、もっと食べたい」と言い出したり、別のおばさまたちのグループでは一人が「なにこれ、ひどいわ」なんて言ってる横で「私は好きよ」と言っていたり。
大体において、「これなんだよ、酷い味だ」と批判してる人の隣で「これ結構美味しいと思う、いけるいける」という人がいると、批判してる人が「それは君、本物を食べたことがないからだよ」「基準が低い〜」などとジャッジメンタルな眼差しを向けます。笑
これ、両方の気持ちがわかるだけに見てて笑えます。笑
最終的には初めてこれを食べた中国の人たちの受け入れ方は案外寛容でポジティブだったのが意外です。
しょっちゅうマクドナルドを食べていると指摘されている中国系アメリカンの若い青年はやっぱりこれは偽物だ、という態度を変えませんけれど、彼を見ていると、故国を離れて北米版の変化したチャイニーズフードが受け入れられないご両親に育てられて、いわゆる「法王よりも信仰心が強い」ピュアリストになったパターンかなあなんて。笑
北米で変化した食と本場の味
アメリカの(というかカナダもですが)チャイニーズといえば、胡散臭い「北米で生き残るためにこうなっちゃった」脂っこくて甘くて健康に悪い食べ物、という印象だと思うのですが、いかがでしょう。
私の友人などは、例えば職場の親睦会の会場が中華の食べ放題のお店だったりすると「ああ、健康に悪いから僕はチャイニーズは食べたくないんだよね、寿司だったらよかったのに」などと言います。
この「寿司」の部分は日本人の私相手にちょっと持ち上げてるだけだと思いますが、「チャイニーズ=不健康な食品」という印象になっちゃってるのは中国の美味しいご飯を作る大勢の皆さんにとっては聞き捨てならないことではないかと思います。
だってね、日本の寿司だって北米では独自の発展(というか邪道化か)を遂げていますから、あれをして「和食大好きよ」なんて言われても困ります。
「私はダイナマイトロールやバーベキューチキンが好きなのよ、きゃすぴえが好きなのはどんな寿司?」
と聞かれた場合は、寿司はあんまり好きじゃないのでフェイヴァリットもない、と言ってます。
ヴィーガンになる前は帰国して日本で寿司屋に入ったら忘れずに食べるネタはありましたが、今はそんなのもないですし、いなり寿司とか納豆巻きとか言ってもこっちの人たちにはよくわかりませんからね。
日本人だから「寿司作れますか?今度ランチで寿司作ってくださいよ」 などと振られるのが一番嫌なのですよ。
鮮度の良い材料が手軽に手に入らない土地ですし、みんなが期待してる寿司はアヴォカドやスモークトサーモン、カニカマの出来損ないみたいなのや天かすが入った巻物だったりするのはわかり切っています。
魚介類は嫌い、またはアレルギーがある、という人もいますので、職場で寿司をやるとしたら完全にヴェジでやるか、あえて北米的寿司に歩み寄ってバーベキューチキンを入れるか。
でも海苔や醤油など、普段の調理で使わない食材でやっぱりコスト的に言ってちょっと無理があるアイテムを偽寿司を作るために買ってくる気分にもならない私。
そんなことを上司に言って寿司はやらないでおきましょう、と言ったところ、冗談半分で「きゃすぴえはスシ・ピュアリストだから」と言われましたよ。
いや、寿司屋で偽寿司を喜んで食べる分にはご勝手にどうぞ、と思いますけれど、自分でそれを作って仕事上の付き合いとはいえ自分の直接の知り合いに「これは寿司です」と言って提供するのは抵抗がある、それだけなんです、、、やっぱりピュアリストでしょうかね?
私はひょっとしたら、「これ結構いけるわー」って受け入れてる日本の人たちを尻目に「なにこの寿司、酷いわ、中にこんなものが入ってるし、臭いわー」などと言ってる人なのでしょうかね。
20年前に比べればかなり北米寿司への寛容度は増してると自負しているんですが。