食いしん坊、北米でヴィーガンになる

北米で植物性食品を食べて強く生きる記録

おにぎり・おむすび・自分握りと誰か握り

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おにぎり、でグーグル・イメージ検索して出てきたイメージ。おにぎり沢山
 
おむすび、おにぎり、俵、三角、味付け海苔、焼きのり 

 

久々におにぎりの話題です。

以前、祖母と幼児のきゃすぴえの間でちょっと流行ったいのちのおにぎりの話を書きましたが。

おにぎりって結構大事なソウルフード。

 

casse-pied.hatenablog.com

 

 

私が育った家庭では、ご飯をギュッと握って海苔を巻いたあの食べ物は、おにぎりと呼ばれていました。

世間では、おにぎりだけではなくて、おむすび、と言う名称もありますね。

あれは地方別の呼び方の違いなのでしょうか?

それとも年代? 

 

 

 

三角のと俵型のと

 

子供の頃、母が作ってくれたおにぎりは俵型でした。

それはそれで喜んで食べておりました。

 

三角のおにぎりの存在を知るまでは。

 

理由もなく三角のおにぎりが格好良く見えてうらやましかったのです。

 

 

しかも母の俵型のおにぎりは、海苔が「味付け海苔」と言われる、甘い味がついた海苔でした。

 

三角のおにぎりを食べてる子のおにぎりは、基本的に味付け海苔ではなかったように記憶しております。

 

いつの頃からか私の中で、「憧れのおにぎり」のスタイルは、味付け海苔ではなくて焼海苔を半分だか三分の一だかに切ったのを三角のおにぎりにぐるりと巻いて、しかもその三角形の両端までも海苔で覆っていて、白いご飯が外から見えないほどのもの、、、に。

 

三角形のおにぎりを作ってもらったとき、なんだか大人扱いしてもらえたような気すらしました。 

母の握る俵型のは小さかったから、やっぱりお子様扱いだったのでしょう。

 

 

プレゼンテーション と言うかパッケージングと言うか

しかも小学校くらいになると、母が入れてくれる「おにぎりの時のお弁当箱」じゃなくて、同級生のお友達みたいに「アルミフォイルでぐるっと巻いたもの」がよかったんです。

 

もう、単なる人まねですね。

憧れるものが、お友達のもってるおもちゃじゃなくてお握りなのがナンですけど。

 

母はアルミフォイル巻きのおにぎり、やってくれませんでしたね。

お弁当箱があるからいいじゃないの、って思ったのでしょうか。

 

アルミフォイルで食べ物を包むとアルミの匂いが移るから、今ならこちらから遠慮しますけれど、当時はそんなこと知らないので、ただただ同級生のお友達がアルミを剥いておにぎりを取り出してるのを格好いいなあと見ていました。

 

そしてそのうち、母は炊き込みご飯とか赤飯のおにぎりもお弁当に入れてくれるようになりました。

それはそれでとても美味しいおにぎりだった記憶はあります。

 

でもね、白いご飯と真っ黒い海苔のおにぎりに勝るものなし。

炊き込みご飯のおにぎりだと、オカズと炊き込みご飯の中に入ってる野菜やキノコ類が喧嘩します。

 

 

母としては、夕飯で炊いたご飯をちゃちゃっと握って翌日の弁当に入れてしまう、それ以上の手間をかける暇なんかなかったわけです。

 

いや、今考えれば考えるほど、子供の頃自分が母親に要求したり苦情入れたりしていたおにぎりリクエスト、欲張りすぎでした。

自分が母親だったら「文句を言いんさんな。」と言うだけ。

  

母もそう言っていたとは思うのですが、やっぱり希望を聞き入れてくれてたんですね。

優しいですね。

 

今思うと、全く生意気で我がままな子供でしたが、母はやっぱり子供を喜ばせてあげようと思ってくれてたんですよねえ。

世の中のお母さんたちって凄い。

 

 

自分が作るおにぎりと誰かが握ってくれたおにぎり  

 

コロナ以来、職場では基本的にクライアントの皆さんにはランチを提供しなくなりまして、朝の部、スタッフの昼休憩、午後の部、と言う感じ。

スタッフも、天気が良くて暖かい時期はなるべく表に出てお弁当を食べたりして、なるべく屋内での食事活動は控えるようにしていました。

 

食べる行為って、マスクしたままではできないし、食べ物を口に入れながら、ぽろっとこぼれたり、こぼれないように口を触ったり、口の周りをナプキンでぬぐったり、やっぱりウィルスの拡散を防ぐためには色々と問題を含むような。

 

お弁当を持ってきて、それを電子レンジに入れてチンして食べるのも、電子レンジのボタンを複数の人間が触る状況を避けたいと言うことで使用停止にしています。

 

なので、どこでも気軽に食べられて、温めなくても楽しめるお昼ご飯であるおにぎりを持っていく機会が増えました。

 

おにぎり自体は大好きなんですが、自分で握ったおにぎりって、何か物足りません。

 

塩加減も、具も、形も、海苔の巻き方も、自分の好きにしているのに。

 

 

以前家族がモントリオールに遊びにきてくれた時、十四時間くらいのフライトでさぞやお腹が空いただろう(機内食はありますけれど)とおにぎりをたくさん握って麦茶を作って彼らを迎え入れたのですが、長いフライトの後の疲れもあるでしょうが、みんなパクパクと美味しく食べてくれたんですよ。

 

一人二つ以上渡るように握ったのが、売り切れ。

 

えー、機内食食べたのに、そこまで空腹だったの?

 

残ったら(食べ切れないだろうから)時差ぼけで早朝目が覚めてお腹が減った時にでも食べれば良い、と思っていたのに一つも残らず。

 

やっぱり「誰かが握ってくれた」と言うのがおにぎりに欠かせない調味料の重要なポイントなんだと思ったことでした。

 

 

日本に帰省できないとなると、誰かが握ってくれたおにぎりが食べたくても、身近におにぎりを握れる人が居ないことにハタと気がつきます。

 

 

そんな大それたことではないんですけれども。

 

 

夫に教えるか。 


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