包子で旧正月
前から食べたい、食べたいと思いながらチャンスがなかなか巡ってこなかったのですが、旧正月だし(本当は金曜でしたが)中華だし、と土曜日の昼から準備して、作りましたよヴィーガン包子。
旧正月を祝うのは中国系以外にはヴェトナム、あとはどこだっけ、と思ったら、韓国とチベットもお祝いするようです。
夕方5時から友人たちとズームで会うので、それまでに下拵えを済ませようと昼から準備を始め、具を包み終えたら4時でしたよ!
なんでだろう、えらい時間がかかりました。
それにしても包子だけで祝いの食卓とは言えませんから、中華でもなんでもないけれど、茄子のディップも作りましたが、やー、なんであんなに疲れたのかな。
包子十六個、餃子よりも大きくてさっさと終わるんだから簡単なんですけどね。
皮のレシピはウーウェンさんのを倍にして、ぬるま湯の代わりに先日使い切らなかったココナットミルクを使いました。
その成果、ふわふわ柔らかな皮になったのは良いのですが、上に膨らむより横にびよーんと広がり。
こんなの初めて。
ココナットミルクのせいだと思うんですが、成形したあとすぐ蒸し始めず、2時間ほどズームしてた間に過発酵した可能性もあります。
十六個のうち八個は包んですぐ冷凍したので、これを食べるときにどうなるか、、、。
具のレシピは、Viet Vegan の Lisaさんのをちらっと参考に。
だから中華の包子とは呼べないか。
Jicamaと言う野菜の代わりにはじゃがいもをつかい、ブラックファンガス(日本語忘れました)と春雨は在庫がちょっとしかなかった上、青ネギの代わりに玉ねぎを入れたり、かなりアレンジされてますけど、美味しかったので良し。
最初は皮のレシピもついでに参考にしようかなと思ったんですが、砂糖の量やイーストの量を見て、これは、、、と躊躇してウーウェンさんに逃げました。
外れのないウーウェンさん、いつもありがとうございます。
スーパーボウルの翌日聞いて、早速観た、Concussion
先週のスーパーボウル、カンザスシティ・チーフスのクォーターバックのパトリック・マホームズ選手がなんとなくパッとしないなあとは思っていたのです(偉そうに)が、翌日知人と話していたら「彼はスーパーボウルの何週間か前に脳震盪で試合終盤から 休場していたし、負傷してるし」と。
大きなヘルメットを装着してプレーするフットボール。
激しく頭部をぶつけ合うことで脳震盪の後遺症に苦しむ選手も多いというのはここ15年くらい、私でも聞くところとなっています。
カナダではフットボールはアメリカほどではありませんが、ホッケーが大人気で、やはりこちらも激しいスポーツ、脳震盪からくる後遺症に苦しむ引退した有名選手の話も聞きます。
マホームズ選手が休息を余儀なくされていたのは、そういった危険に際して万全の安全対策を取ることが法律で義務付けられたから。
選手の安全のためのこのような対策が取られることになったきっかけが、ピッツバーグのチーム、Steelersで活躍した後引退し、50歳の若さで死亡したMike Webster氏の死体解剖を担当した解剖医Dr. Bennet Omalu。
この作品ではWill Smithが演じています。
2015年公開のこの映画、 公開当時の評判とかトレイラーを見聞きした記憶が一歳なくて、知人に聞いた後でググってみたら評価も低めだったので、まあそんなもんかな、とあまり期待せずに観ました。
不正の告発系路線の作品なので、Will Smithが居候の女性と親しくなっていくあたりは「これは告発ものとしてだけだと面白みがないからsexを入れて集客しようとしてるでしょ」と感じたし、彼女と川辺で話す場面なんかは主人公に心のうちを語らせるためにこのキャラクターは必要なんだろうとは感じますが、彼女に人物としての興味は感じられません。
まあこれは仕方ないのかな。
以前見た Dark Watersの時にも思ったのですが、不正や社会問題を広く一般に知らせてくれる映画の形式として、ドキュメンタリーとドラマ仕立てと二つあるとすれば、ドラマの方が観客がキャラクターに同感してメッセージを受け止めやすいと言う利点があるのでしょうが、やっぱりドラマとしては難しいのでしょうね。
それにしてもやっぱり巨大利益追求企業団体としてのNFL (National Football League)って歪。
スポーツ観戦がここまで巨大な利益を生み出す産業になってるって怖いです。
フットボールだけじゃなく、ホッケーのNHL、サッカーが盛んな国や地域ではサッカーリーグや国際的な団体ではFIFA や IOCなんかも、巨大組織ですよね。
古代ローマで人々が喜んで剣闘士が戦うのを観戦したり、現代でも闘牛、闘犬とか闘鶏なんていうのもありますし、人や動物がお互いを痛めあうのを見せるのがエンターテイメントになるのは古今東西を問わずありますが、利益のためにどこまで他人を危険に晒して知らん顔できるんだろう、とこの作品を見ながら怒りを感じました。
スポーツであれ何であれ、自分の体や命を削ってまで追求する価値のあるものなんかないと私は思っていますが、才能があったり何かを極めるタイプの人なんかだと、プライオリティが入れかわるんでしょうね。
脳震盪は軽く見ちゃいけません