昨年は日本に帰省することができましたが、ヴィーガン外食は一歳なし、いやいや外出らしいこと自体一歳なし。
次回はぜひ、パンデミック後の日本で美味しいお店を発見して味わいたいもの。
帰省することが決まってから店を探すのは、時間や連れの我慢強さなどに余裕があって、選択肢も割と期待できるような場所(英国及び近隣諸国)なら楽しいですが、日本は結構厳しいので、帰国予定のないうちから地道にあれこれ日本にお住まいのヴィーガンの方々によるお店レポートなどを読んでみたりして、行ってみたいお店のリストを作っています。
実際には「**区に美味しいお店があるそうだ」とメモしてあっても、その近辺を食事時に通過するチャンスがなければ、あえてそこまで遠路はるばる行けるとは限らないというか、いけないことの方が多いので、リストに書いておける店は多ければ多いほど良いのです。
というわけで、今回見つけたのはこちら、ベジグルメ大賞ですって。
ラーメン屋さんが並んでますね。
ふむふむ。
九州じゃんがらラーメンは銀座のお店でいただいたことがありますよ〜。
ふむふむ、なぎ食堂とナタラジというお店はツイッターでもよく出てきますね。
ふむふむ。
ヴィーガン居酒屋なんてのもあるんですね。
それは心強いですね。
できれば和食の店がもっと出てきてくれないかな〜。
日本に帰ってきてまでヴェジバーガーを食べたくないというか、精進料理のお店とか、探してもほとんどヒットしないのですけど、なぜでしょう。
コリアン・ヴィーガン
アメリカ生まれのコリアンの方が果敢にも韓国レシピをヴィーガナイズなさってるブログ、その名もThe Korean Veganというのがありまして、つい去年の秋にはとうとうクックブックを出版なさいました。
おおおお〜、すごいすごい。
すごく興味があるんですけど、何しろアメリカ生まれのアメリカ人でもある方ですので、クックブックにはご自身がよく作る自信作の普通のアメリカンなデザートっぽいもの(もちろんヴィーガンですけども)も載っている模様。
ううむ、甘いもののレシピにどれくらいページ数割かれてるんだろう、コリアンのおかずが圧倒的にたくさん載っていないならいらないよな、なんて迷っていました。
カナダドルで47ドルくらいのハードカバーで、これくらいの値段は普通なんですけども、使わないかもしれない本をホイホイとは買えないですからね。
最近本当に地上に店を構えている書店に足を向ける機会がぐんと減りました。
買いたいかどうかわからない本はとりあえず図書館にあるか調べて、あれば借りてみて、その後決めたりするのですけど、去年の10月だし、英語の本(モントリオールはフランス語が主流で英語はついでの文化圏)だし、アジア系のヴィーガンの本だし、どうだろう、と迷いつつ図書館のサイトを検索してみたら、e-bookがありましたよ。
イーブックなんだから、何人でも無制限に借りられないものかな、とか素人考えで疑問に感じますが、とにかく在庫は出払っているようなので、予約することに。
クリックしましたら、三冊が返却される(e-bookですが)のを心待ちにしている人たちが私の前にすでに12人いるそうです。
そうか、10月に発売された本だから、もっと早くに図書館に当たっていればよかったのか。
レシピの本ですからね、ちゃちゃちゃっとめくって気になるレシピをスクリーンショット撮ったらすぐに終わりそうですから、貸出期間ギリギリまで借りてないでさっさと返却してくれる人もいないかなあ〜、なんて。
この方のYouTubeとかインタビュー記事とかでは、やっぱりヴィーガンになった時に、肉料理がたくさんある韓国の食文化から切り離されるような、コリアンのくせに何でヴィーガンになるのよ、みたいな、そういう反応があったようなのです。
日本食もね、外国から見た勘違いの印象で、精進料理的で肉肉してなくてヴィーガンしやすかろう、みたいなことを言われることもありますが、実際はありとあらゆるところに鰹出汁や魚と肉と両方のエキスを注ぎ込んだものとか、サラダやおにぎりや煎餅にさえも動物性の何かが紛れ込んでいますから、ああ、わかる気がする!と勝手にエンパシー感じました。
私も果敢にジャパニーズヴィーガンを頑張れたら良いのですけれど、和食って素材の味を生かす品目が多いので、それこそ魚介類の風味を生かしたものなんかは、どうにもならないと感じています。
チックピーを野菜とヴィーガンマヨであえて「ヴィーガンツナサラダ」っていう人たちは、ツナサラダはマグロのオイル煮(もしくは水煮)のサラダではなくて、何かをマヨで和えたものがツナサラダっぽいよね、という、そういうレベルで命名されてるんだと思うのですが、そうじゃなくて、例えばシジミのお味噌汁をヴィーガナイズできるか、と言われたら私の想像力の範囲内では無理だと判断せざるを得ないのです。
野菜や豆腐や大豆製品、そのほか発酵食品などなど、魚がなくても美味しい日本の味はたくさんありますけどね。
それでもやっぱりおもてなしの席では派手に魚介類や肉類が並ぶのが当たり前な昨今、日本の和食のお店とかお宿のご馳走とか、ヴィーガン苦戦中です。
精進料理のお店がここまで見つけにくいってことは、手間がかかりすぎるとか、お客さんが来なくて商売にならないとか、何かあるのでしょうか。
今夜は久しぶりに粕汁でも作ろうかな。