ヴィーガンでアジア圏レシピのクックブック
韓国、ヴェトナム、中国、など色々と出てきているんですが、日本食のはないなあ、、と思っていたら、先日図書館で新刊コーナーにこんなの見つけましたよ。
和食の中には「これをヴィーガナイズするのはなかなか難しいなあ、なんてのもありますから、他の人がどうやってるのか興味のある所です。
フランスにお住まいのJulia Boucachardさんという女性が出した本。
前置きを読んでみたら、ジュリアさんはパリの11区にMori cafeというヴィーガンのカフェを経営されている様子。
パリにはヴィーガン和食のお店があるのか。
良いなあ。
本書に出てくるレシピは、いかにも和食なメニューからナポリタンとかカレーライスみたいな洋食(洋食も日本の食文化)はたまたキムチなんかも。
純粋な和食っていうと一体それは何なのか、という話になりますけど、洋食以前の和食の野菜料理などは、あえてヴィーガナイズせずとも元々野菜と出汁くらいなもので、鰹出汁を入れなければ簡単にヴィーガンになるものもありますから、そういうのは別にレシピはいらないんですけど、いやいや、この本はヴィーガンの日本人に向けて描かれたんではなくて、彼女のお店で美味しい日本食を食べて「どうやって作るの?」と思った人たち向けなんでしょう。
フランス語で書かれているので、フランス語のお勉強にもピッタリです。
手順を自分ですでにわかっている作業をフランス語で説明しているのを読むのは純粋に「おお、そうやって言うのか〜そうかそうか」とタメになります。
夫がフランス語を学んでいた頃はモントリオールに野球チーム(Expos)があった頃で、フランス語チャンネルで試合中継を見るのが良い勉強になったとか、日本語を勉強している人が相撲中継を見るのが結構タメになるとか、そういうのと同じです。
それ以外にも、和食と一言で言っても出身地や家庭の味は多様ですから、ジュリアさんのお母さんの味プラスそれをヴィーガナイズしたレシピを読むのは興味深い。
日本には普通にあるけど海外では手に入れにくい材料などの「これを代わりに使うと良いよ」的なページもあるともっと嬉しい(まだ読み進んでいないので、そういう項目がないとは限りません。)
チャイニーズやコリアンのヴィーガン・クックブックの書評などにも結構「この本のレシピに使われてる食材は私が住んでる街では手に入らないから作れない」というレビューが結構みられます。
最近はかなりいろんな食材がいろんな町まで普及しているんですけど、やっぱり田舎で移民の住人が少ない所などだと厳しいものがあるのかもしれません。
それこそAmazonで買えばすぐよ、とも言えますが、知らない国の調味料をAmazonでいくらかけて買い集める気になるか、という話もあります。
まだ借りてきたばっかりでこの本のレシピで何かを作るまでには至らないのですが、ぱらぱらとページをめくっていて目に入ったラーメンの写真にインスパイアされて、この日の晩御飯はヴィーガン味噌ラーメンにしました。
ジュリアさんのレシピでもなんでもない、思いつきラーメンですけど、家庭で作るラーメンって気楽にチョチョイのちょいで良いんではないかと。
スープは昆布だしにニュートリショナルイーストも追加。
味噌は味噌汁より濃いめになるように。
タヒニが終わりかけていたので、容器の底にこびり付いたようなのを使うべく水を入れて蓋をしてシャカシャカ、ヘラで横の方のもこそいで、タヒニ水っぽいものを作ってスープに追加。
具は生椎茸スライス、もやしとキャベツを炒めたもの,TVPを戻して炒めたもの、乾燥ワカメ、最後にネギを散らしてサンショと七味も。
あと、先日冷凍してあった豆乳が三つほど残っていたので(一つあたり三分の一カップ分だったので、ちょうど1カップ残っていたことになります)これもスープに追加。
冷凍してあったものが有効に使えて嬉しい。
今見てみたら、英語版も存在する模様です。
モントリオールにもヴィーガン和食屋できたらいいな。