正義は他人のためならず（自分のため）
ミリオネアとビリオネア102人から成るグループが、世界各国の政府に対して「今こそ我々富裕層に課税して」パンデミックに対応する資金や貧困層と富裕層の間のギャップを埋めることに使ってくださいという表明をしたそうです。
現在の多くの国々の課税システムは富裕層を優遇するシステムになっており、パンデミックを機に貧困層はどんどん生活が苦しくなる一方で富裕層はさらに富を蓄え続けている現状。
昨年はアメリカでの殺人件数が60年ぶりくらいに前年比27％だったか急増したそうなのですが、これらの殺人事件が発生したのはアメリカ全土に均等に、ではもちろんなくて、貧困層が多く住む一部の地域に偏っています。
貧困は社会全体に暗い影を落とし、社会全体が不安定になりますから、貧困者だけの問題ではなくて社会全体の問題です。
地球規模での貧富の差も大問題。
ワクチンの普及度合いの格差により、結局はアフリカ諸国などワクチンが行き渡らないところで変異株が出てきて富裕諸国にも降り掛かってきますし、同じ地球、同じ地域に住む人々の間の生活条件の格差が大きいまま放置していてはいけない。
と、富裕層の人々も思うに至ったということでしょうか。
Patriotic Millionaires（愛国的大富豪）を自称する超富裕層の署名者102人は、「極端な不平等を是正し、医療などの公共サービスを持続的かつ長期的に向上させるための財源を調達するために、富裕層に恒久的な富裕税を導入してください、と主張した。
彼らは世界中の富裕層に向け、彼らのオープンレターに署名して彼らの動きに参加するよう呼びかけています。
History paints a pretty bleak picture of what the endgame of extremely unequal societies looks like. For all our well-being - rich and poor alike - it’s time to confront inequality and choose to tax the rich. Show the people of the world that you deserve their trust.
If you don’t, then all the private talks won’t change what’s coming - it’s taxes or pitchforks. Let’s listen to history and choose wisely.
（意訳）
極端な不平等社会の末路がどのようなものかは歴史上の悲惨な出来事からも明か。貧富に関わらず、すべての人々の幸福のために、今こそ不平等に立ち向かい、富裕層に課税する時です。
それ以外には解決策はない、つまり、税金か革命か。
歴史に耳を傾け、賢明な選択をしよう。
このグループの一人、Amazonへの初期の投資で約10億ドルの富を築いたニック・ハナウアー曰く、500万ドル（370万ポンド）以上の財産を持つ人々に年間「富裕税」を課すことで、252億ドル以上を調達できると。
これにより「23億人を貧困から救い、全世界に十分供給できるだけのワクチンを作り、低・中所得国（36億人）の国民全員に健康保険と社会的保護を提供することができるという計算。
Fight Inequality Alliance、Institute for Policy Studies、Oxfam、Patriotic Millionairesなどの分析では、英国の11万9千人の富裕層にこの数パーセントの富裕税を課税することで年間推定437億ポンドが得られるという。
これにより英国内では医療、社会保障の労働者の負担を肩代わりしたり三万五千戸の低料金の住宅の建設や古い住宅の改修などで省エネルギー化と気候変動への取り組みの強化などを進めることができるとか。
本当にね、生活保護申請をしにくくして小銭を浮かせてる場合じゃないですよね、どこかの政府も。
さて何人の大富豪がこの手紙に賛同するでしょうか。
英国国内では11万9千人の富裕層が賛同すれば実現するんですね。
500万ドルというのは、日本円で1月19日現在 571,390,000.00 （57139万）円。
五億七千万円ですか？（面倒なので小銭は切り捨て、ふふふ、小銭、、）
日本にはこのクラスの富豪って何人くらい存在するのでしょうか。
上のリンクによると、
「超富裕層」の世帯数は8万7000世帯と、全世帯の0.16％を占めています。そして金融資産は超富裕層全体で97兆円となっており、世帯平均で約11億円の資産を持っているということになります。
日本の統計は人数単位じゃなくて世帯単位なんですかね。
税金は個人単位なのにね。
課税か革命か、、、
