食いしん坊、北米でヴィーガンになる

北米で植物性食品を食べて強く生きる記録

豆腐の立場・北米の豆腐と日本の豆腐

晩御飯にキャンディー豆腐と筑前煮
キャンディー豆腐

そういう名前じゃなかったんですが、作ってみたらまさにキャンディーコーティングされた豆腐という感じだったので勝手に命名してみました。

 

お豆腐はヴィーガンとかヴェジにとっては貴重なタンパク源ですが、北米や欧州など、元々豆腐なんて食べる文化圏じゃなかったところでも現在では普通に手に入りやすい食品で、ヴィーガンやヴェジなレシピブログとかYouTubeとかインスタグラムとか眺めてると頻出します。

 

ただ、チーズとか肉とか味の濃いものに馴染んでいる文化圏の人々にとっては豆腐は無味に感じるらしく、豆腐自体の味を楽しむ、という概念はないよう。

 

随分前にバーベキューに集まった友人たちに前菜として冷奴を出したら「豆腐を生で食べるなんて初めてだ」とか言われましたし。

 

豆腐を豆腐じゃないものとして食べるなら受け入れられる、という人は多いですが、豆腐を角切りにしたものが入ってるだけだと「豆腐は嫌い」と手をつけない人も多い。

 

そんな豆腐なので、欧米のかたが使うレシピには、表面をカリカリに、濃い味をしっかり染み込ませていかに豆腐じゃないみたいに味わうか、にフォーカスされますね。

 

最近は英語のレシピブログやビデオなどでも、一旦冷凍させて解凍して衣をつけて揚げてフライドチキンもどきだ!みたいな技が広まってきています。

 

いろんな方がこのトリックを自慢げに披露しているんですが、私は何度試しても鶏肉みたいだと思う出来上がりになったことがありません。

 

 

で、このキャンディー豆腐です。

 

タヒニにスパイスを色々足して、片栗粉と水を混ぜてソースにして、表面に絡ませてオーブンで焼くんですけれど、タヒニ(生の胡麻のペースト)だから美味しいかも!と試してみたのが上の写真です。

 

筑前煮はヴィーガナイズしてるので鶏肉の代わりにお揚げさんを入れたのですが、里芋とかレンコンとか根菜が多いし、タンパク源をもう一息足したいなあと思って、豆腐をどうにかしようかな〜、揚げ出し豆腐とか美味しいかな〜、でも揚げ物面倒だな〜、と思っていた時に目に入ったこのレシピ。

オーブンで調理はほうっとけば良いので簡単だし。

 

結論は、簡単でしたけど、レシピのビデオで見たような、豆腐にしっかりくっついた衣みたいな出来上がりにはならず、豆腐の表面にかろうじてくっついているキャンディーっぽいものになり。

 

まずいわけじゃないですけれど、二度目はないかな。

 

北米の豆腐と日本の豆腐

北米で流通している豆腐の多くは、中国系の豆腐だと思います。

 

日本の森永の真空パックの豆腐などもありますけれど、いわゆる普通のスーパーに出回ってる水分の少ないFirm Tofuや Extra Firm Tofuなどは、あれは日本で見かけるどんな豆腐にも似てません。

 

日本の木綿豆腐をどんなに水切りしても、Firm Tofuにはなりません。

 

あれは多分凝固剤が違うせいじゃないかなあと素人ながらに想像しております。

あとは水分量が圧倒的に違う。

 

日本の木綿豆腐みたいなものを食べたいときは、ミディアム・トーフやモントリオールの中華系ブランドのソフト・トーフで誤魔化してますけど、味は違います。

 

絹漉しどうふはSilken Tofuとか充填豆腐を使いますけど、元々絹漉し豆腐がそれほど好きでもなかったので、充填豆腐を買うのはキャンプなどでオンタリオとかアメリカとかのいわゆる普通のスーパーで自分用に買う時くらいです。

醤油を持参して、オートミールに入れたりします。

Firm Tofu やExtra Firm Tofu は豆腐嫌いな北米人に限らず、そのままで美味しいものだと思えないので、きっちり調理できない状況の時には手を出しません。

 

ぬた

 

グリーンオニオン(イギリスではスプリングオニオン)が安売りで三把で1ドル98セントだったので、刻み葱だけではなくて、ぬたにしました。

 

グリーンオニオンは味噌汁や冷奴や蕎麦つゆなどにパパッと刻んだのを入れたいですが、面倒くさくなって省略しちゃうこともありがちなので、買ってきたら一気に刻んでジャムの空き瓶に入れておきます。

ネギをきちんと洗って布巾で水気を拭き取ってから刻めば2週間近くは大丈夫。

冷凍したこともありますが、冷凍よりも冷蔵で2週間以内に使う方が自分の生活にはあってる(冷凍庫に入れると見失ってしまうから。)

 

 

タンパク源にソイ

大豆はエストロゲンに似たものが含まれるから良くないんだ説が80年代以降欧米で取り沙汰されていました。

ベジになる人が増えたり、安価に生産できる大豆が一気に欧米の食生活に入り込んだ時期と、女性の乳がんなどの発生率の上昇とが重なり、大豆のせいじゃ、となったようです。

が、エストロゲンなら鶏肉などにもガンガン入ってます。

 

大豆が使用されてる食品は豆腐とか豆乳とか、そういうものだけではなくて食用油とか、油を使用した菓子類やら調味料やら、加工食品全般なので、そういうウルトラ加工食品を満遍なく食べてたら、豆腐や豆乳を口にしない人でも大豆由来のものを食べていることになります。

 

大体、大豆がそんなに悪の根源なら豆腐や味噌や湯葉などを昔から食べ続けてきた東アジアの人々はどうなるんだ。

 

最近は大豆の汚名は徐々に晴らされてきてる感じですけれど、日本語で書かれてる健康志向のレシピブログなどで「大豆は避けた方が良いらしい」なんてことが言われてるのを何度か見かけ、ありゃ、時間差で日本にも入ってきてるのかな?みたいな。

 

大豆は消化しにくいらしいので、大豆の水煮を大量に食べたりはしない方が良さそうですが(誰もそんなことはしませんけど)納豆とか豆腐とか味噌とか、そういう食べ方なら問題ないと、私個人は思ってます。

 

 

揚げ出し豆腐が食べたくなってきました


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