11月なかばから地面を覆った雪でしたが、この週末に気温が上昇して日曜にはプラス6度か7度かまで上がり、表面の雪はほとんど溶けました。
うっすらと川を覆っていた氷も一旦溶け去るでしょうか。
上の写真の真ん中あたりには水の中をスイスイ泳いでる鴨と、氷の上をよちよち歩いてるカナダ雁がいます。
これを撮った後ほどなく歩いてたカナダ雁の足元の氷が割れて雁さんは泳ぎに変更。
人間なら溺れちゃうところですが、そこは水鳥の強みですね。
今週のお題「防寒」
カナダは基本的に冬はどこもかしこも雪に覆われます。
BC州の南部、バンクーバーあたりはそんなでもないですけれども、他はもうどこもかしこも。
洗濯物を外に干すのも、家庭菜園も、ゴルフも、道端の立ち話も、自転車通勤も、温暖な気候の地域では通年楽しめるあらゆる活動が春から秋まで(4月か5月くらいから10月終わりくらいまで)限定です。
今年は11月半ばまで秋の初めっぽかったですけれど。
というか、年々冬なのに芝生が見えてる時期が増えてきてますけれども。
そんなわけで、初めてカナダで冬を過ごした時、日本の友人からホッカイロが送られてきました。
ありがとう!
ホッカイロってこっちにはないのよね(当時はそんなもの存在しませんでしたが現在は似たようなものがあるにはあるみたいです)
でも、あんまりにも貴重なカイロ、いつ使えば良いんだ、十個入りだから、10回使えばおしまいだけど、毎日寒いし、どう使えば一番有効に使えるんだろう、と考えているうちに春になり、ホッカイロ使わなくても凌げるかも、と気がついたのでした。
というかね、すごーく寒い時にカイロで体の一部分だけあったかくしても、焼け石に水というか、体全体を温めるわけじゃないし、あんまり使えないと感じたんですよ。
では一番有効な防寒方法は何か
当時、これが私にとってモントリオールで初めての冬だと知った知人たちにこぞってアドバイスされたこと:
レイヤー
手先足下首筋頭を暖かく
アウター・レイヤーはシェルなので、空気を通さない素材を
コットンはだめ
ロングジョンズ(ももひき)を履く
ウィンターブーツはしっかりしたものを履く
その後、カヌー・キャンピングのコースを受講した折にも強調されたのが、レイヤーの重要さと、コットンはダメ、の2点でしたが、これ本当に重要です。
寒いので暖かいようにと分厚いセーターを着込んでしまうと、体温が上がったときに汗をかいてしまいます。
セーターを一枚脱いだら下には薄手のシャツ一枚だけだと、寒すぎる。
そう思って脱げなくて暑いまま過ごしていて汗をかいてしまったら、汗で冷えてしまいます。
下に着ている薄手のシャツがコットンだった日には、汗で濡れたコットンがいつまでも濡れたまま冷え続けるので最悪。
だから、比較的薄手のセーターやシャツを重ね着しておいて、ちょっと体温が上がってきたら一枚ずつ玉ねぎのように剥いていく感じで体温調整をするわけです。
とはいえ状況次第
外はマイナス20度でも一旦室内に入るとプラス20度くらいになるカナダですので、例えば車で移動している場合だと、車を停めて室内に入るまでの短時間のみ防寒を考えれば済むので、室内にちょうど良い服装(シャツ一枚とか)の上にコートを一枚羽織ってるだけ、と言う装いの人も多いです。
私は徒歩通勤なので、歩いているうちにホカホカになるため、若干薄目のレイヤーで、信号待ちの間にささっと一枚脱いだりできるようにしていますが、バスを使う人たちなど、バス停でしばらく立って待っている間に冷えてしまう可能性があるのを想定していれば、常に動いている私よりもうんとしっかりした防寒着を着る必要があります。
日本に住む母が何度か送ってくれた手編みのアランセーターみたいなものも、カナダの暖房が効いた室内で過ごす分には暑すぎ、レイヤーにするにも分厚すぎるので、素敵なんですけれど実は出番がありません。
最近は自宅の暖房を抑えめにしている人も増えてきているので、そういった厚手のセーターの出番が増えてきている感じもしますが、最近は体がそういう気温に慣れてきて、暖房抑えめだから厚手のセーターを着ているとやはり汗ばんできます。
少し薄着めで暖房低めで
我が州の電力は水力発電で賄われており、政府の補助が入っているので電気代は比較的安めです。
そのため、冬の暖房、調理、その他もろもろを電気だけでまかなっていても一月分の電気代(暖房費含む)は我が家の場合、一番寒い時期でも300ドルくらいでしょうか。
請求は二ヶ月ごとに来るのでどの月がいくらかはっきりしませんけれども、だいたいそんな感じです。
冬に一番高額な請求が一回来て、うぎゃー、と思ったらその次の請求には少し減っている感じ。
請求が少ない方が良いし、無理のない範囲内で気温低めで過ごしていますが、寒いなーと感じる時って室温を上げるよりも家事などしてちょこちょこと動き回ったり筋トレしてみたり、体内からエネルギーを燃やしていく方が効率良い。
そしてだんだん慣れていくのです。
体感温度は人それぞれで、夫は私がフリース着てちょっと冷えるわー、と言ってる側でTシャツとコットンのシャツの二枚重ねで靴下なしで過ごしてたりします。
そういえば学生3人でシェアしてたアパートでは室温15度くらいだったことも。