食いしん坊、北米でヴィーガンになる

北米で植物性食品を食べて強く生きる記録

ヴィーガン加工品と、Banshees of Inisherin観てきました

近所の中華スーパーにて
ヴィーガン加工食品が中華スーパーにも

大手のスーパーマーケットチェーンなどはもう何年も前からヴィーガン食品が並んでいましたが、中華系、アフリカ系、地中海系、アラブ系などのお店は、まだまだ肉や魚や卵や乳製品主体というか、ヴィーガンってなんのこと?というか。

 

でもここ2、3年来、そういうエスニック系のお店でもヴィーガン食品を目にする機会が徐々に増えてきています。

 

アフリカ系だと、アフリカじゃないですがカリブ系でラスタの人たちはヴェジもしくはヴィーガンなので、そういった地域の出身者向けにヴェジミート系があったりするんですよね。

あと、中華系だとやはり台湾の素食系の食材が揃ってる店というのは結構あります。

 

でも、西欧系の「チーズ」とか乳製品のヴィーガン版は、ラスタも素食もあんまり関係ないよって感じだろうし、高いしね。

 

という次第で、全く期待していなかった方面で、アジア系スーパーに、ヴィーガンチーズ製品が並んでいました。

 

おおお〜〜〜。

 

ヴィーガンチーズは、以前は見かけたらお店を応援する気持ちで買っていたんですが、大体5ドル〜6ドルくらいで、でもあんまりそんなに美味しくなくて、私にはあんまり必要なものではない。

 

色々なメーカーのを試してみましたが、どこのも大体同じ。

発酵させて作ってるミヨコさんのブランドも試しましたが、発酵してる味はするけど、やはりそれほど食べたいとも思えず。

 

申し訳ない、ヴィーガン製品を置いてるスーパー、応援したいけど、買えないわー。

 

だって、買ってかびさせたり、それが嫌で無理やり欲しくないのに食べたり、そんなのはもういらないですもん。

私個人の嗜好の問題であって、ヴィーガンチーズがあると助かるわ、という人もいると思うので、色々置いてくれてるのは嬉しいことだと思います。

 

 

Banshees of Inisherin

パンデミック開始以来初めて、映画館で映画観てきました。

アイルランド西海岸の小さな島を舞台にしたちょっとシニカルなコメディ、というもの。

アイルランド西海岸、気候が厳しくて大変な島、現実に存在するアラン諸島をモデルにした、島に生きる人々のお話です。

 

三つのうち一番大きくて一番外部からの訪問者が多くきやすい島、Inish Morに一泊して観光したことがありますが、泊めていただいた宿の経営者の旦那さんがレンタルした自転車屋さんで働いていて、その旦那さんと島の反対側で休憩してる時に遭遇したりして、確かに狭い社会という感じ。

とても素敵な島でしたけどね。

 

画面でも、その素敵な島の景色がたっぷり堪能できます。

 

アイルランドからの移民が多く移住してきた北米の東北地方には、アイルランド系の人たちが多く住んでいます。

カナダでは、東側の大きな島、ニューファンドランドにアイルランド系住人が多く住んでいて、アラン島の対岸の街ゴルウェイのパブで遭遇したニューファンドランドからの旅行者たちによると、ニューファンドランドのセント・ジョンからダブリンまで直行便が飛んでるんだとか。

セント・ジョンからモントリオールへ行くよりも近いんですよ。

 

すごいね、やっぱり繋がってるんだね。

 

 

宗教紛争とかイングランドによる支配とか、アイルランドの歴史は紛争の歴史とも言えますし、過酷な自然から身を守るのも大変だったと思いますし、何しろ陽気で楽しい人々の生活には、ただすんなり楽しいだけではない悲哀とか苦しみとか血生臭い紛争とかが常に付きまとうわけです。

 

この映画も、本筋とは直接かかわらないように見えますが、しっかりそういったきな臭さみたいなものは漂っています。

 

Banshees of Inisherinというタイトルから、まずはBanshee ってなに?そして、イニシュェリン?

イニシュというのは、アイルランド西岸の小さなアラン諸島の島の名称についてる「島」という意味の言葉ですから、あの辺の島に関係してるのかな?

 

タイトルだけで、アイルランドの何かに繋がってるのかな、と推測し、それにしてもBansheesってやっぱり何?と。

 

ググって出てきたオンライン辞書の定義では、アイルランドの伝説とか伝統のスピリットなのだ、とか。

霊ってことか?

 

日本版のタイトルはモロに「イニシュェリン島の精霊」ですね。

タイトルの響きでなんだか印象がすでに与えられちゃってる気がしますが。

youtu.be

精霊ってなんだろう、日本語で精霊っていって出てくるものって何があるんでしょうね。

 

観る前に受けた印象から期待するものとか予想するものってあると思うのですが、思わせぶりなタイトルと思わせぶりなポスター。

 

オンラインでこの映画のレビューをいくつか目にして、それから観に行った私。

 

全くあらすじも何も知らずに観に行く方が面白いと思いました。

でも、アイルランドの歴史とかカソリックという宗教のこととか、基本的な知識はあった方がわかりやすいかも知れません。

 

あと、アイルランド系のカナダ人もそうですが、アイルランドの人たちのユーモアのセンスも。

 

とはいえ作品中で登場人物がカソリックの神父に反論してる場面とか、ちょっとそれはカソリック教会の力が強い当時のアイルランド(リパブリック)ではあり得なかったんじゃないのかな、と思いましたけど。

 

またみたいと思いました。

 

 

 

アイルランドの歴史に触れる映画のおすすめはやっぱりこれ↓

youtu.beKen Loach 作品の、 The Wind that Shakes The Barley

 

 

好みは大きく分かれることになりますが、アイルランド関係といえば私はこれ↓

youtu.be下らないんですよ。ふふふ。

でもものすごくファンが多くって、アラン島にはファーザー・テッドのあれこれが垣間見えました(観光局ヴァンとか)

 

 


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