ご飯、味噌汁、煮物な夕飯と、ヒ素?
やはりホッとするというか、たまに食べたくなります、和食。
ひじきはどちらかというと芽ひじきの方が好きですが、叔母にもらった肉厚のもたまにはいいもんだ。
ヒジキもご飯も、ヒ素が多く含まれていると言われていますけれども。
ヒ素というのは発がん性物質。
有害物質が含まれてると言われても、これが食生活の基本というか習慣な場合、はいそうですかと食べるのをやめるわけには、、ねえ。
大騒ぎしてるけど、実験用のネズミにその体重と同じくらいの量を食べさせる系の実験だったんじゃないの? とか、
今だけ?何かの汚染で今だけ有毒物質が混入してるわけ? とか
生産地を選べば大丈夫なんじゃないの? とか
そんな思いもあってなかなか素直に受け入れられませんけども、でもそうなんですって。
土壌や水質汚染による地域的な問題もある程度はあるかもしれませんが、ヒ素はほとんどの食品に微量に含まれている中で、米やひじきは自然にヒ素を吸収し蓄えやすい性質や状況にあるようです。
ところでヒ素ってなんだ?
人体及び他の動物にも有害な化学物質ですけれども、もうちょっと詳しくはこちら↓
長期的に摂取し続けた場合に癌や心臓病などの健康問題を引き起こす可能性が指摘されていて、子供や胎児の場合は神経障害、知的機能の低下や先天性異常を引き起こすリスクが指摘されているそう。
有機と無機のヒ素があるうち、有毒なのは無機のヒ素だそうですが、いろいろ説明を読んでいるとこんな下りが:
一方でヒ素化合物は人体内にごく微量が存在しており、生存に必要な微量必須元素であると考えられている[13][14]。ただしこれは、一部の無毒の有機ヒ素化合物の形でのことである。低毒性の、あるいは生体内で無毒化される有機ヒ素化合物にはメチルアルソン酸やジメチルアルシン酸などがあり、カキ、クルマエビなどの魚介類やヒジキなどの海草類に多く含まれる。さらにエビには高度に代謝されたアルセノベタインとして高濃度存在している。人体に必要な量はごく少なく自然に摂取されると考えられ、また少量の摂取でも毒性が発現するため、サプリメントとして積極的に摂る必要はない。 (Wikipedia)
メチルアルソン酸やジメチルアルシン酸は低毒性あるいは体内で無毒化される有機ヒソ化合物ということで、海藻類に含まれてるものは体内で無毒化されるってことでしょうか?
米以外の食品に含まれる有機ヒソは毒性が低いという解説は他のサイトにもありましたので、米ほど気にしなくて良いというのが専門家の間で一致した意見なのか、、な?
米に含まれるヒ素
について、どういうこと?どうしたらいいの?という疑問に答える記事はいくつか見つかります。
食べるときによく洗う?
真意の程は不確かですけど、お米はよく洗えばヒソの含有量は10%くらいは減る、と複数のサイトに書いてあります。
他には、多めの水(米1に対して水6以上)で米を炊き、食べる前に余分な汁を捨てるという方法を提唱しているサイトも複数。
そうすると40〜60%くらい減らせるんですと。
その炊き方、元同僚の元シェフの方がやってるのを目撃してびっくりしたことがありますが、お米をまるでパスタを湯がくかのように大鍋にたっぷりの水で茹でて、炊き上がる頃にお湯を捨てるんですよ。
えええ〜!?って驚きました。
そんな炊き方私には出来ない!と強く思ったものですが、彼はヒ素を流そうとしてたのかな?
百歩譲ってその炊き方でご飯を炊いたとしましょう。
でもそれでもまだヒ素が残っていることを気に病んでご飯が食べられないような方がいた場合、その炊いたご飯を更に水ですすげ、って書いてあるサイトもあるんですよ。
そこまでしてヒ素を洗い落としても、そのご飯はなんだか美味しくなさそうで、そこまでして食べたいとは思えない(個人的感想です。)
https://www.consumerreports.org/cro/magazine/2015/01/how-much-arsenic-is-in-your-rice/index.htm
産地による違い?
米の産地を比較したとある実験では、アメリカ産のものがヒ素の蓄積量が一番多く 次にタイのお米, パキスタン, インド , 次にエジプト産 、スリナム、オーストラリア、フランスだそう。
土壌や水質によるものが大きいから、やはりヒ素が多く含まれてる国というのは農薬の管理が緩いのかなという印象ですね。
アメリカなんか農産業・食糧生産業の圧力がすごいから、消費者の健康より業界の儲け重視という感じです。
日本は?
と思ってみてみたら、この研究ではサンプルは上記の国々からのみ取っていたようで、日本産の米の情報はありませんでした。
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S187853521400032X
日本産の米の情報は農林水産省のページからどうぞ。
www.maff.go.jp農林水産省による今後の対応としては、「農林水産省は、国産米における無機ヒ素濃度低減対策の導入に向けて、引き続き、含有実態を把握するとともに、各生産地域に適した低減技術の確立と普及に取り組みます」とありますが、その後どうなんでしょうね。
令和四年の文章ですが、今年は令和何年でしたっけ?
別の日本語のサイトには、米の六倍の水で茹でる方法以外の、ヒ素を流して美味しく炊く方法が載っていました。
この方法を最初に提案したのはイギリスの研究者みたいですけれど。
炊き方の部分をスクショ撮りました。↓ 実際に美味しく炊けるかどうかは知りませんが、気になる方はお試しあれ。
ひじきに含まれるヒ素と各国政府の対応
ひじきの中にも結構な量のヒ素が含まれています。
Wikipediaには有機ヒ素とありましたが、別のサイトには無機ヒ素と。
む〜ん。
ヒジキの知名度は比較的低いので、何のこっちゃと思ってる人向けの説明入りでヒジキ摂取のリスクを解説するカナダ連邦政府のサイト↓
元々ひじきを食べる習慣のない国(日本以外ほぼ全て)の政府の食品安全関連省庁の多くは国民に対しひじきを食べないように勧告していますが、オーストラリア、ニュージーランド、香港ではひじきの輸入と販売を禁止しているようです。
ひじきの消費を現在も推奨しているのは日本だけ。
妊婦さんにも勧めているようなんですけど、それはどうなんでしょうか。
生命保険会社のサイトにまで「なるべく食べると良い食品」にひじきが、、、。
ひじきのヒ素について言及して避けましょうと書いてある妊婦さん向けサイトもありましたけど、推奨しているサイトやおすすめレシピにひじきが入っているサイトも結構あるので、ちょっと混乱しそうですね。
ヒジキの食餌暴露についての調査研究論文はこちら↓
農林水産省はひじきとどう付き合えば良いと言っているのか↓
やはりひじきを食べる食文化の国だから、ヒ素含有量が多いのか、じゃあやめとけ、っていうわけにはいかないのかな。
生産・加工・販売に関わる人々の暮らしにも関わることだし。
うちには母が送ってくれた荷物にたまに入ってたのがまだ3食分くらいあります。
乾物なので一袋40グラム入り。
調理するとどかっと増えますね。
子供に食べさせたいとは思いませんし、妊娠中なら絶対避けようと思うんですけども、もうね、今までにどれだけ環境から毒を吸収して生きてきたことだろう、と思うと、ひじきをたまに食べたくらいで何が変わるというのだ?って思います。
ただ、夫にしてみればカナダの一般的な食品だけ食べて生きてたら絶対に口にすることはなかったであろうヒ素入りひじきを食べさせられるんだから、たまったもんじゃない、と感じるかも。
と思って、状況を説明してみました。
「うちにあるひじき、調理するけど、食べたくない?無理しなくて良いけど?」
と言ったら「食べるよ」と。
随分前に食べた時にも別に嫌いとも好きとも反応せず「別にいいんじゃない?」程度なマイルドな反応でした。
今回作って出したら、「割と好き」とのことですが、唐揚げ、天ぷら、ラーメン、肉じゃが等に比べるとやはり明かにどっちでも良い感じ。
健康のために食事を変えたりはしない方ですけども、でもなー、やっぱり大好物でもないことだし、食べなくても良い気持ちが強くなってきましたね。
これ作っちゃったし(結構美味しくできました)これは食べきりますけど、小鉢に盛ったのを一度食べただけでは食べきりませんので、残り物が続くなあ(ちょっとぞっとしてみたり。)
一食分ずつ冷凍して来月にでも食べようかな。