
室内キャンプサパー
先週作ったダールとブラウンバスマティライスの夕ご飯。
しっかり残ってたのを冷蔵庫に発見。
そのまま温めても良いですが、今日はこれまた冷凍庫で眠っていたほうれん草を追加しました。
調理や洗い物は慣れてきましたが、狭い部屋(台所から移動したものが溢れてて心理的にもせまぜましい)での調理・食事に結構疲れてきましたよ。
今年はイースターが遅くて今週末。
ご家族の事情で四月初頭からちょっとお休み中のM氏(台所やってもらう方)ですが、イースターの休暇に家族が集まるこの時期、それもあってなかなか戻ってこれません。
うちはイースターだろうと関係ないんですけど、最近春らしさ加速中で、もっと楽しみたいんですけど、家が工事現場だとそれもなかなか。
うーむ。
息抜きに映画見てぼーっとする
映画 Brooklyn(2015) はアイルランドからニューヨークのブルックリンに単身で移住した若い女性の物語。
北米にはヨーロッパ各地から多くの移民がやって来ましたが、大体が母国の政情不安、戦争、貧困、などのために生きていくのが困難な状況で、新天地で仕切り直して生きていこう、という流れで、昨今のシリアの移民などと同様に、ある時期に同じ国から大勢やってくる波みたいなのがありますね。
アイルランドからもそういう波があって、北米の東北地方の都市部にはアイルランド系の人が大勢います。
ニューヨークの警察はアイルランド系が多い、とよく言われますがケベック州にもアイルランド系は多く、あとカナダの場合はニューファンドランドなんかはもろアイルランドからの移民が多くって、ダブリンまでの直行便も毎日飛んでるとか。
そんなアイルランドから北米(アメリカ)に移民する人たちの物語で有名どころというか個人的にとても好きなのはやはりアンジェラの灰(Angela's ashes, Frank Mccourt)。
貧しい生活の様子は読んでて苦しいほどですが、続編('Tis)で、ニューヨークにきて成長してからの物語もあって、そちらも面白いのでお勧めです。
それはおいといて、映画、ブルックリン。
(10年もので今更ですがネタバレあります。ひょっとしてご覧になる予定のある方は読まない方が良いかもしれません。)
こちらは女性のお話で、時代も時代だし、飲んだくれる話ではありません。
小さな町であまり将来の夢や希望が見出せない主人公が、お姉さんに後押しされて、もっと将来が明そうなニューヨークの暮らしを目指して船でアイルランドを後にします。
そして移民先では戸惑いながらも頑張って、仕事しながら夜学で会計士になる勉強をし、、、。
そういえば夫の両親もそうなんですが、北米に移民してきた元ヨーロッパ民、母国の人たちが集まるクラブというかコミュニティというか、そういうところにダンスしに行ったり飲みに行ったり、祝日のお祝いに行ったり。
夫の両親もそういうところで出会いましたが、主人公はアイリッシュの人々が集うダンスに行ってそこである男性と出会います。
が、その男性はアイリッシュじゃなくてイタリアン。
イタリア人はダンスする場所がないのか、みたいなことを主人公は彼に聞きますが、同じ文化圏出身者同士で集まるだけでは面白くない、と移民の子供達は感じるようになるというのをちらりと見せてますね。(実際はイタリア系の人々は何世代目であっても割とイタリア人であるというアイデンティティへの拘りは強いと感じますが。)
主人公はブルックリンで、アイルランドでは味わえないような「エキゾティックなイタリア文化」にも触れ、、、
夕飯でスパゲティ食べるっていう描写ですけどね。
北米のイタリア文化ってパスタとピザに始まりパスタとピザで終わってる気がします。(デザートとかもちらりとありますが、それにしてもイタリアってもっと色々あるんじゃあ、、と思うけど、受け皿がそれ以上を求めないということなのか?)
始まりから若干漂う不安な気分は薄れつつ、物語は良い感じで進んでいきます。
それにしても、真摯で真っ当な主人公が周りに受け入れられ、順調に新天地での生活に馴染み、ボーイフレンドもできて、これまた彼がとても良い人で、、というのを見せられながら、捻くれ者の自分は「さあ、そういう順風満帆な展開にはどこかで何か落とし穴だか大きな不幸だか何かが出てくるでしょ?」と。
彼が浮気するとか、
何かあるはず。
と思ったら、アイルランドで応援してくれていたお姉さんが亡くなりました。
おお、それはショックです。
悲しみに暮れる主人公。
お葬式には出られませんけれども、でもなんだかんだ言って割とすぐに、とにかくアイルランドに帰省することに。(時代背景を考えるとかなり驚きの展開。)
そして、帰省したらお母さん始め、皆が主人公をアイルランドに留めておきたいという動きを。
そして、「でも私はもうすぐニューヨークに戻るから」と言いつつ、何だか居心地良さそうな主人公。
結局、ブルックリンに置いてきた彼を忘れてこっちで別の彼を選んじゃうっていうそういうこと?
故郷を離れて遠距離に移住すると、確かに二つの世界の間に引き裂かれるような感覚はありますし、インターネットのない時代だとまさにまるで異なる世界の間で戸惑う感覚は私自身も覚えています。
そうかーこの映画はそういう話だったのかー、でもやはりしっくりこないなー。
と思ってたら、なんだかんだあって、やっぱり今の自分の戻るところはブルックリンで、彼の元に戻ります、という展開になり、、
で、それでおしまい。
え?
なんや、それでおしまい?
ネタバレと書きましたが、なんというかネタはどこ?という具合に映画は終わってしまいました。
この作品はカナダの連邦政府から補助金を受けてる半分国営放送なCBCの無料プラットフォームで閲覧できる映画だったので、中には中途半端で面白くない作品もたくさん上がってますので、そういうこと?と思ってググってみたら、割と高評価を得ている作品だったようで、それでまたびっくり。
起承転結というけれど、
起:若い人が母国からアメリカへ移住しました
承:アメリカで頑張って働いて学校行ってます
転:母国で愛する家族が亡くなり、ちょっと帰省して、ちょっとアメリカから心が離れて母国がいいなあやっぱり〜と思ってたんだけど、ちょっとしたきっかけでやっぱりなぜここを離れようと思ったのか思い出したので、アメリカへ戻る切符を買いました
結:アメリカへ戻って、彼氏のところへ行ってハグして、さあまたアメリカで生きていくわ、と心を新たにしました
自分や友人や家族がそういう展開なら素晴らしいですけど映画作品としては何か物足らないと感じました。
終盤で再びアメリカへ向かう主人公が、船上で昔の自分みたいに、初めてアメリカへ渡る若者と出会って、自分の経験を元にちょっとアドバイスする場面があります。
入国のところでは不安そうな顔をせず、自信を持ってしっかりと受け答えするようにと、以前自分が受けたアドバイスと同様のことを伝えます。
ここは、以前のような不安に駆られて心細かった若者ではなくて、自信と確信を持った強い女性に生まれ変わった主人公、みたいなことを象徴している場面という意図だと思うのですけど、まあね、わかるんだけどね。
乗り越える試練の一つ一つは故郷を出て知り合いのいない土地でスタートする人々の大半が経験するようなことですし、何も克服していないというわけじゃないんですけど、なーんか大袈裟な、と感じてしまいます。
それとも自分が大袈裟な演技や大袈裟な展開に慣れすぎてるだけなのか。
主演のシアーシャ・ローナンの演技は控えめだけれども確実に不安な気持ちや戸惑いが伝わってきますけれども。
ものすごい不幸とか血が飛び散る場面とかもないので、安心して見続けていられるし、映像はきちんと作られているので目に麗しいし、ネットで無料で見せていただいたし、文句はないんですけど(散々書いてますが)ね。
撮影現場の様子も見られます(笑える場面はなし)
撮影ビデオはオールドモントリオールの通りから始まりますが、18秒目くらいで、SAQの看板が左手に見えます。
1950年代に船でオランダから移民してきた義母は、船が出る時はもう2度とオランダを訪れることはできないだろうと心を決めていたと言っていました。
今みたいにしょっちゅう帰国なんてできなかった時代だったんですよね。
ポジティブな反応はこちら↓
youtu.beメロドラマティックではないというのは本当ですけどね
サムネイルが同じですが、これは↓別の人たち(多分アメリカ人)によるレビューで、こちらは逆に祖父母とか父母の世代が主人公と同じような状況でアメリカに来たんだ、みたいな立場にありうる人々から見た感想。
youtu.be移民大陸ですから、こういう物語は詳細の違いこそあれたくさんあるんですよね。
アイリッシュアクセントって耳に心地よいです