ネジの頭 screw head
唐突ですが、ネジの頭の名称ご存知ですか?
日本だとプラス、マイナス、って言ってたような(父が)気がしますが、これらには名前があって、プラスというか十字架というか、あの形のはフィリップスヘッド・スクリュー( phillip's head screws)マイナス型のはフラットスクリュー ( flat screw)で、そしてカナダでは、四角い形のロバートソン(Robertson Screw)というのがあります。
フィリップスもロバートソンも、その形状を発明した人の名前ですね。
じゃあフラットヘッドは?
と友人に聞いたら一言、昔からある(誰が考えたかなんて不明)と。
カナダに来るまでロバートソンは見たことがありませんでしたが、アメリカではどうなんでしょう、使われてるのかな?
フラットヘッドとかフィリップスとかは、硬く閉められてるのを無理やりこじ開けようとすると溝をグイグイ壊してしまいがち(英語ではstrip a screw headスクルーヘッドをすり減らす、と言います)たまに古いスクルーを取ろうとしても、ああこのヘッド潰されてる、っていうことが結構あります(フラットヘッドが一番ダメだと思われます)が、ロバートソンはスクルードライバーが空回りしにくいので潰れにくさダントツだそうです。
カナダが誇るスクルーヘッドなのです。
でも潰れる時ありますけどね。
ネジの素材がやわらかいものだとヘッドの形状は関係ない気がします。
土足とジャパニーズハウス
工事関係者は現場用のごっついブーツを着用していらっしゃいます。
日本だと靴は脱いで上がってくれるみたいですけど、こちらではそんなの有り得ない。
危険ですから。
だから工事期間中は玄関から現場までと現場からトイレまでと現場そのものは土足エリア。
とはいえなぜか工事に来る人々の大半はトイレを使うことなくお帰りになるし、現場への出入り口にはお勝手口というかバックドアを使うことで、玄関から現場までの廊下は、そこを通って地下へのドアへ行く必要がない限りは土禁状態で。
でもね、いつ何時「地下の電気パネルを確認せな」「地下に置いてある資材を取りに行かな」という状態になるかもしれず、そんな時は工事関係者が帰った後で廊下を軽く水拭きしました。
別に土足で歩くこと自体が嫌とかいう意味ではなくて、その後を靴下や素足で歩いて工事現場の埃や木屑を家中に広げることになるのを防ぎたくて。
Mさんに「あなたは現場をプラスティックの壁できっちり囲んで埃が家中に広がるのをかなり抑えましたね、普通のリノベーションの現場の十分の一以下に抑えられたはず。」
と褒められました。
だって埃が広がると掃除が大変ですからね、予防が一番効率的なのです。
昔、夫と一緒に住むようになった時、当時のアパートを土禁のジャパニーズハウスにするかどうか夫と話し合いました。
カナダでもほとんどの家庭では冬場は必ずスノーブーツを入り口で脱いで家の中に入るので、夏場もその延長で靴を脱ぐ人は結構いるし、抵抗はないと言われます。
でもね、靴を玄関で脱ぐよ、と言いつつも、日本みたいに土間と室内に段差がないので、ここまでは土足で、ここからは土禁で、という一線がない。
靴を脱いだその靴下の足を、靴のすぐ横に着地(その1秒前に靴で踏んでいた地点)して、もう一方の靴を脱いでまた別の土足地帯に着地、その後2、3歩足踏みして土間の土埃を靴下にしっかり塗布してから室内に入ってくる、、、という現象が多く見受けられます。
冬場は雪がくっついたブーツの横でそれをやると靴下が濡れて気持ち悪かろう、とこっちがヒヤヒヤして、濡れちゃった靴下乾かす?と聞くんですけど、そんなこと気にしてる人とは会ったことがありません。
靴を脱いでくれてる人に「あ、そこは(汚い!)ああ、そっちも(濡れてる!)」と口出しすると、日本ハウスの謎のルールにフレてしまったのか!?ええ?なになに?と焦らせて余計に足踏みの回数を増やしてしまうという逆効果になりますので、あえて何も言いません。
夫は一緒に住んでいるので、やはり土足エリアと土禁エリアの区別は基本的に習得して欲しいので説明しました。
「土間の部分は黒いペンキが塗りたて、そして室内は白いペンキが塗りたてだと想像してください。
靴は黒いペンキの上を歩いてきて、脱いだ靴下の足(素足でもいいけど)は、白いペンキの上に着地すべきで、黒いとこに着地しちゃったら黒いペンキがついてしまい、その後白いペンキ地域に着地したら、そこに黒いペンキが混入します。」
この説明以降夫ははっきりと土足と土金の違いを意識できるようになりました。
そして、我が家に初めてくる人が上がる際にその例え話をして、「おおおお、ジャパニーズハウスは神経質だな」という印象を(夫が)客人に与えます。
そんなこと聞いたってできないものはできないから、みんな黒いペンキと白いペンキごちゃ混ぜ状態になりますけどね。
靴を脱ぐ時に、靴を放り出さず、尚且つ上体のバランスを保ったままスッと脱いでさっと上に上がれるのは、日本で育った人たちの足先に自然に身についた土禁筋のせいだと私は思っています。
内と外の区別がファジーな地域で育った人にはない特別な筋肉です。
ラーメンなど麺類をすする麺啜り筋と同じように、世界中に普及してる筋肉ではありませんね。
カウンタートップの業者の人が来て、流しの位置や壁のうねり(真っ直ぐではないので)やあれこれ計測して行かれました。
石切の現場にデータをすでに送ったそうで、あとは石が出来上がったら搬入設置ですが、それまでに大体3週間かかります。
カウンターが設置されたらいよいよ水道屋さん。
その前に電気屋(忙しい時期なのでまだ予定が立たない)さんが来る予定。
という次第で、工事現場が段々と現場的ではなくなってきてます。
外部から来る人たちがあと3回きますが、それ以外は夫と私だけなので、現場の床を綺麗に拭いたら、ここへ出入りするたびにつっかけに履き替える必要もなくなりますね。
んー、どうしよっかな。
綺麗に拭いたあとで出入りする3回がまとまってきたらいいけど、別々にポツンポツンとやってくるようだったらその度に拭き掃除か、面倒くさいな。
まあいいや、まだこのまま工事現場ってことにしておこう。
週末はキッチンとリビングルームの天井のペンキ塗りをやりました。
あともう一息です