夏に日本に帰省した折、どうしても買って帰りたかったアイテムがいくつかありました。
お菓子とか便利グッズとか、そういうのが懐かしかったのは昔の話で、今の自分の環境では入手困難なので恋しいアイテムといえば、
美味しい緑茶(日本の緑茶)
美味しい昆布
美味しい海苔
それくらいでしょうか。
他のものはついでなんです。
無印の文房具や台所用品など、ネットであれこれお勧めされてますけども、文房具はあれば欲しくなるけど無ければなんとかなるし、私は手が大きいのか、無印の台所用品は小さく感じます。(小さいものが必要な場合もありますが。)
もちろん、あればどれも欲しくなりそうな危険な奴らですけども。
この夏は帰省してる間外出らしいことはほぼできませんでしたけども、美味しい緑茶を仕入れずに日本を去ることはできないし、美味しい乾物(海藻類)も欲しかったんです。
モントリオールにもどうやら日本出身の方が経営するお茶屋さんがあるらしいのですよ。
だから、日本茶禁断症状が出てどうしようもなければ買いに行くことも可能らしいのですけれど、市内だから行きやすいはずのところも、ついでがないと買い物だけのために行くのが面倒に感じます。
日本にいる時(今回以外)は、観光気分であちこち出歩くし、お茶屋さんはあちこちにあるので気軽についでに立ち寄れるんですよね。
日本茶大好きですけれど、ものすごく舌が超えてて厳選されたものじゃないとダメ、というわけではないので、ちゃんとしたお茶屋さんが売ってるちゃんとした緑茶なら大概満足します。
日本で買ったお茶でも、スーパーでついお得用を買っちゃったやつなんかはハズレた経験もあります。
ついついお得用を買って見たら、飲んでも美味しくない(不味いわけではないけど、美味しいという喜びを感じられない)とか、せっかく荷物に入れて持って帰ってきたのにこれかいな、とがっかりしましたから、それ以来値段で釣らることの無きよう自戒しております。
スーパーが悪いんじゃなくて、安物買いをするからいけないんですけども。
そう、日本で買うからって日本茶は安いものじゃありませんね。
子供時代、日本茶の味なんかわかっていませんでした。
「このお茶美味しいわ〜」なんていうのを聞いても、お茶が美味しいという概念自体が理解できませんでした。
だから、美味しいお茶を勧められて飲んで同意を求められるのも窮屈でしたし、母にお土産でお茶をもらっても開封せずに放置してあったりしたこともありましたね。
今になってみればなんてもったいないことを!
と思うんですけども。
しかも、入手困難な土地に生活している今、美味しさに気がつくか?
とちょっと自分の迷惑な嗜好に呆れています。
日本茶の美味しさに気がついたのは、北米で普通に出回っているグリーンティー(発酵させていないお茶という意味で、日本茶とは限らない)を飲んでみたらまるで日本茶じゃない味で、色も黄色っぽくて「あれれ?」とがっかりしたのがきっかけです。
中国茶や紅茶は、それはそれで美味しいもの、日本茶とは別の味わいや香りを楽しむものですけれども、「グリーンティーって緑茶=日本茶でしょ?」と思って飲めばやはり期待外れですからね。
それにしても日本のお茶、手間暇かかってるし、きちんと作業してきちんと労働者に報酬を支払って真っ当に販売すれば当たり前なんですけれど、日常的にじゃんじゃん飲むには高級です。
あんな高級なお茶を味もわからない子供(私)ごときに飲ませてくれた親は太っ腹ですね。
というわけで日本茶は、お休みの日の朝だけの楽しみなんですよ。
母にそう言ったら悲しそうな顔して「もっと気軽に飲みなさいよ」って言われましたけど。
お休みの日に、ゆっくりと鉄瓶でお湯を沸かしてのんびりと、湯呑みは単なるコーヒーカップですけれども、堪能しております。
鉄のフライパン
鉄製の調理器具は日本に限らず古くから各地で作られてきましたけれど、ずーっと欲しかったのが、鉄製の薄手のフライパン。
こちらで普通に買えるのは分厚いキャストアイアンだけなので、重すぎて片手でさっさっさっと中身を返したりすることはできません。
ということで、日本で買ってきた鉄の薄手のフライパン、帰宅後しばらくしてシーズニングしまして、以後機会があるたびに使用して油が馴染むように、焦げ付かないフライパンに育つように、と頑張ってまいりました(大袈裟)
で、今回初めてお休みの朝にこのフライパンでパンケーキやってみました。
炭水化物はくっつきやすいですからね。
どうかなー、くっつくかなあ、とドキドキしながら。
結果、くっつくことなく何枚も焼き上げましたよ。
でも薄手のパンなので、火加減が難しく、何枚か焦がしました。(こげててもくっつきません)
写真のものは焦げないように火を弱めて作ったので、こんがり焦茶色の焦げ目というものが不在。
これと焦げの中間を目指したのですけれど、なかなか難しい。
パンケーキを作るのには分厚い鋳物のロッジ製品の方がやはり適しています。
別の日には焼き飯もやりましたし、焼きうどんも大丈夫でした。
嬉しい嬉しい。
焼き飯や焼きうどんは薄手のフライパンでさささっと作るのが適していますから、これ最高。
鉄のフライパンやスキレットは洗剤で洗ってはいけない、という説を信じて守っていましたが、実はそんなことはなくて、洗剤できっちり調理油を落とした方が良いという説もあるようです。
確かに、洗剤で洗ってもくっつかない表面は依然としてくっつかない。
食洗機は知りませんけど、普通の手洗いで洗剤を使う分には気にしなくっても良いみたいです。
鉄のフライパンで調理して鉄分も吸収します